2012-09-17[n年前へ]
■(ブラジャー)カップサイズのパラドックスを解き明かせ!
ブラジャー・カップサイズのミステリー、あるいはいわゆるひとつのパラドックスに「カップサイズとおっぱいの重さの謎」があります。カップサイズが「(アンダーバストとトップバストの差という)長さ」で決まり、おっぱいの重さ=体積が長さの3乗の次元を持つということから、カップサイズ=アンダーバストとトップバストの差長からおっぱいの重さを求めようとすると、カップサイズが大きくなるにしたがって、おっぱいの重さが信じられないほど重く算出されてしまう…という「オッパイの(ディメンジョンに関する)パラドックス」です。
International Journal of Clothing Science and Technologyの挿入図(下図)を眺め、「やはり、そうだったか!」と思いました。この図は、横軸にカップサイズがとられ、縦軸におっぱいの体積(≒重さ)をとり、胸囲違いの「カップサイズ v.s. おっぱい体積」が示されています。この図を見て気づくことは、「カップサイズとおっぱい体積は3次式の関係になっていないどころか、(Cカップより大きいあたりでは)ほとんど線形の対応となっている!」ということです。
つまり、「カップサイズとおっぱい体積は(3乗の関係でなく)ほぼ比例する」ということが、この図を見るとわかるわけです。
ブラのカップを算出のためにトップバスト長を計るには「90度の角度で、お辞儀をするスタイル」で計ります(参考:バストの測り方の「定義」と「実態」)。「(ブラジャー)カップサイズ」のパラドックスの謎を解く鍵は、この90度の角度でお辞儀をするスタイルをとっている時のおっぱい変形にあるのかもしれません。
たとえば、90度の角度でお辞儀をするスタイルをとっている時は、おっぱい形状が「(底面積がほぼ変わらない)円柱状」になっていると考えたくなります。物体の自然な変形特性を考えれば、下を向いた時、何にも拘束されないおっぱいは垂乳根の母のごとく「下に向かってただ伸びる」ということも自然に起きそうです。
そう考えれば、つまり下を向いたおっぱい形状は「(底面積がほぼ変わらない)円柱状」になっていると考えれば、円柱の体積=底面積×高さですから、「おっぱいの体積は(カップサイズという)長さに単純に比例する関係となる」ということになります。つまり、「オッパイの(ディメンジョンに関する)パラドックス」が消え去ることになるわけです。
ブラジャーのカップサイズという、それほど難しそうに見えないことであっても、少し眺め・考えてみると、実に奥深い問題がたくさん隠れていそうです。
2012-09-25[n年前へ]
■変わらない・変わるところもある「それこそが粘弾性のおっぱいならぬ人間」だ
メトロノーム同期の話題の話題を、ここ数日見かける。そこで思い出した、2011年の春の終わりに書いた雑文。「オッパイ星人の力学 揺れるバストの集団同期 編 ~ 1億数千万の人々を14個のおっぱいに例えてみた」
おっぱいこそが人間を生み育てた原動力なのだから、おっぱいに育てられた人間の動き・人間関係の力学をおっぱいの力学で説明できないわけがないだろう!…題して「揺れるバストは均質である限りにおいて集団同期する、等質な揺れるバストはみな同じ方を向きたがる、の法則」だ!
当たり前だ!現象を説明するだけでは、それは科学かもしれないが、日本が誇る技術ではない。右手に現象把握、左手に「どうするべきだ」という改善策、そのふたつを兼ね備える、それが技術のあるべき姿だ!
多様性があって、変わらないところもあれば・変わるところもある。それこそが、粘弾性の「おっぱい」ならぬ人間というものなのかもしれないな。
2012-10-04[n年前へ]
■バストの動きをBVHファイルで表現できるか?
モーション・キャプチャ・データ用ファイルフォーマットBVH ファイルを眺め「こんなこと」を考えました。
BVH ファイルは「骨が関節を介して繋がっている」ようなモデルを表現しています。初期状態として「骨の長さ」が決められて、そして刻々の「関節の回転方向・角度」が指示されることで、人体の動きを表現するという具合のフォーマットです(私が仕様を勘違いしていなければ)。
こういった仕様だと、「人体の一部だけれど、骨で繋がっているわけじゃない」という物体(の動き)を直接表現することができなくなります。たとえば、胸部(バスト)の動きを表現しようとしても、「関節を介して固定長の棒(=骨)の先に繋がれている物体」が揺れている、という具合になってしまいます。…しかし、バストというのは「骨がある」「関節に繋がれた物体」ではありません(私がとんでもなく胸部の仕組みを勘違いしていなければ)。
それなら、一般的なBVHファイルでは胸部の取り扱いはどのようにされているだろう?と思い、まずはPerfumeのダンス・モーション・キャプチャ・データ(右図)を眺めてみました。すると、Perfumeメンバを表現しているBVH人体構造は下記のような構造になっていて、そもそも胸部・バストというものが存在していません。…少し残念です。
Chest Chest2 Chest3 Chest4 Neck Head RightCollar RightShoulder RightElbow RightWrist LeftCollar LeftShoulder LeftElbow LeftWrist RightHip RightKnee RightAnkle RightToe LeftHip LeftKnee LeftAnkle LeftToe
次に、Poserが出力するBVHファイルを見てみると、胸部・バストは存在していて、肩にぶらさげられています。しかし、振り子時計ではあるまいし、「肩に固定長の棒で繋がれた物体」では自然なおっぱいの動きを表現できるとは思えません。少なくとも、観察眼を持つ人の目を騙すことはできそうにありません。
waist abdomen hest neck head rightEye leftEye rBreast lBreast …
人が体を自分の意志で動かそうとする時には、関節で繋がれた骨と、骨を繋ぐ筋肉が必要で、そういった骨と関節の動きさえ表現すれば(自分の意志による)動きは記述することができるのかもしれません。
しかし、自然の力でただ揺れる物体(胸部・バスト)の動きが魅力的であるのも、またひとつの真実です。だから、そういった「動き」を何かしらのモーション・データとして記録したくなったりもします。
というわけで、胸部・バストのモーションデータを記録するには、どのようなフォーマット・仕様が必要なのだろう?と考え・悩んでいる今日この頃です。
2012-10-17[n年前へ]
■カップサイズはバスト・ウェストに比例して、ヒップサイズとは無関係
「身長とスリーサイズでアイドルをクラスタリングしてみよう!?」で使った395人のアイドルのスリーサイズやカップサイズ…といったデータを使い、「バストのカップサイズとスリーサイズの関係」を眺めてみました。それが下のグラフです。横軸はバストサイズ(AカップからJカップまで)を示し、縦軸はスリーサイズのcmを示しています。
このグラフを眺めると、「カップサイズはバスト・ウェストに比例して、ヒップサイズとは無関係だ」ということに気づきます。カップサイズが変わってもヒップサイズはほぼ一定で変わらないにも関わらず、カップサイズが大きくなるにしたがって、バストとウェストのサイズは大きくなっています。バストサイズがカップサイズに応じて変わるのは当たり前という気にもなりますが、ウェストサイズもカップサイズに連動し大きくなる(太くなる)というのは面白い発見です。
アイドルの体に脂肪が付くとき、バストとウェストには同じように肉が付き、その一方でヒップにはあまり脂肪が付かないのかもしれません。
そしてまた、今回のデータから推論すると、ダイエットをしてもヒップサイズは変わらないけれど、ウェストは喜ばしいことに細くなり、けれどバストとカップサイズは小さくなる・・・ということになるのかもしれません。
2012-10-18[n年前へ]
■ウェスト58cmとかバスト80cmもしくは88cmは…たぶんウソ。
「身長とスリーサイズでアイドルをクラスタリングしてみよう!?」「カップサイズはバスト・ウェストに比例して、ヒップサイズとは無関係」で使った395人のアイドルの各種データ、年齢や身長やスリーサイズやカップサイズ…といった各種データのヒストグラムを描いてみました。
すると、少し不自然なピークがあることに気づきます。たとえば、ウェスト(cm)なら、奇妙に不自然に58cmに大きなピークがそびえています。あるいは、バスト(cm)であれば、80cmや88cmが不思議なほど数が多くなっています。 …これは、たぶん本当の数字ではないのでしょう。
つまり、ウェスト58cmとかバスト80cmもしくは88cmは…たぶんウソなのです。同じように、ヒップ88cmもちょっと数が多すぎるように見えます。何かの作為があった場合、 データを俯瞰して眺めてみれば、そんな作為も(えてして)浮かび上がってきてしまう…ということもよくあります。
どうやら、末広がりの88cmという数字は、アイドル・グラビアアイドル界においても、それがたとえばバストを意味する数字でも・あるいはヒップを意味する数字であったとしても、好まれ(ウソっこ数値として)使われているようです。…と、そんなことを考えていると、「8」という数字がグラビアアイドルのプロポーションにも見えてくる?