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2008-07-26[n年前へ]

Simulinkで”日焼け対策”を最適化 Vol.1 [はじめに 編] 

 先日、Mathematicaで肌の色や日光の色スペクトルを表現するためのライブラリを作り、いくつか計算をしてみました。また、昨日は、「日焼けに影響を与える日照時間」の変化・「気温の変化」「化粧品の商品切り替え時期」「日焼け対策を行う時期」について考えてみました

 そんなことを考え出すと、究極の”日焼け対策”・至高の”日焼け対策”はどういう風にすれば良いだろうか、という技術的な興味が湧いてきます。もちろん、外に一切出ない・顔には紫外線反射膜をコーティングする、といったような対策もあるわけですが、そんな対策をしても「そんな毎日でいいのか?」という疑問を感じるに違いありません。やはり、色々な観点を含めた上で、それらの観点を少しづつ満たすような”日焼け対策の最適化”を考えなければならないように思われます。

 そこで、Simulinkを使って、(動的なシステムのモデル化・制御システム構築・プロトタイピングを簡単に行うことができる)MATLAB社のSimulinkで”日焼け対策”を最適化に挑戦してみたくなりました。そこで、今日はまず[はじめに]ということで、平均日照時間と平均気温をSimulinkでグラフ表示してみました。

とりあえず、下の微分方程式のように平均気温(TEMP)の変化は平均日照時間(SUN)に比例するとおくと、

d TEMP /dt = SUN
平均気温は平均日照時間を積分したもの、ということになります。そんな関係をSimulinkでモデル化し(数値はまだ合わせていません)、グラフ表示してみたのが下の図です。気温が日照時間に対する「位相遅れ」を持っていることがわかります。

 ・・・と、ここまでは当たり前の結果ですが、こんな感じで「日焼け対策の最適制御」について色々考えていこうと思います。

Simulinkで日焼け対策






2008-07-27[n年前へ]

紫外線吸収量は日照時間よりも太陽高度に依存するのでは 

 「紫外線吸収量は日照時間よりも太陽高度に依存するのでは

2008-09-24[n年前へ]

Pop-Eye 

 "Famous For 15 Minutes: My Years with Andy Warhol"を読んでいると、小気味良くパズル(謎)な会話に出会った。アンディ・ウォーホルに「ウルトラ・バイオレット(=紫外線)」が投げかけた問いと、その言葉に返された言葉だ。

Why not dress as Popeye, your hero?
He says, "It's Pop Eye."
憧れの「ポパイ」みたいな見た目に何でしないの?
僕が憧れてるのは、"ポップ・アイ"だよ。
 "ポップ・アイ"とは、一体どんな「瞳」なのだろうか。

 Andy Warhol Museum の壁にこんな言葉が描かれていた。この言葉は、個性や中身がないと悩みがちな現代の私たちに、とても自然なくらいに伝わる言葉のような気もする。

 Once you 'got' Pop, you could never see a sign the same way again. And once you thought Pop, you could never see America the same way again.
 中身に個性も無さ気な缶詰を描いた画を見ながら、ホウレンソウの缶詰を食べると超人的な力を放つポパイを思い浮かべ、そして、"ポップ・アイ"とは、一体どんな「瞳」なのだろうか、と頭を捻って考えてみる。

Pop-eye






2009-07-28[n年前へ]

赤外線の盗撮写真防止用下着・水着 

 「透視盗撮ブロック・ショーツ」というものがある。可視光に対しては不透明でも、赤外線は透過させてしまうような生地などを「赤外線」で撮影すると、生地が透けて見えてしまう。そんな「赤外線盗撮写真」を防止するための下着である。

 この下着の素材は、旭化成せんいが製造している特殊セラミックを練り込んだポリエステル繊維「サンペイク」を使用しているようだ。赤外線に限らず、紫外線・可視光の反射率も高いようで、日焼け防止の機能もあるという。だから、下着に限らず、水着 も発売されている。

 このポリエステル繊維「サンペイク」の反射スペクトルや吸収スペクトルを計ってみたい。あるいは、「特殊セラミック」の構造を調べてみたい。「機能性繊維」を実現している技術・機構を眺めてみたい。

2010-02-05[n年前へ]

「追跡コードの記事」と「紙幣偽造の現場」 (初出:2005年10月26日) 

 先週、「Xeroxプリンタに追跡コード」という記事を見かけた。「紙幣や証券の偽造」などの防止のために埋め込まれている追跡用コードの記事である。

 複写機やプリンタには、偽造紙幣などを防止するための技術が導入されている。偽造紙幣防止技術についての詳細は、公にはされていないが、そういった機能があることは、よく知られている。

 一昨年のNIP(Non-Impact Printing)というプリンタ技術に関する会議で「紙幣偽造犯の姿」に迫った報告があった。リンク先の画像は

  • 「偽札作りの犯人の年齢分布」
  • 「犯人が偽札作りを行った場所」
  • 「偽札作りの道具」

を示している。

 年齢で言うと、一番若い偽造犯は八歳(!?)である。これには、少し驚くかもしれない。また、「偽造の現場」は「住居」が最も多いが、「職場や学校はたまた図書館で偽造する偽造犯も多い」「アメリカとカナダでは、お隣同士でも偽造する技術手法が異なる」とか色々面白い話もある。

 偽造防止技術それ自体は公開されることは少ないが、関連情報は学会などで知ることができる。興味がある人はその辺りから追いかけてみると、偽造犯と偽造防止技術の攻防などが見えてきて面白いと思う。



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