hirax.net::Keywords::「cmyk」のブログ



2002-11-10[n年前へ]

Photoshop鳥瞰図・表計算プラグインCSVf 

 バージョンアップ版です。PluginDLL.dllは以前のものを使用のこと。直された箇所は16bitのGray, RGB, CMYK時のプレビュー画面表示をちゃんとするようにしました。いずれ、ちゃんとしたマニュアルを作らなきゃ、と思うのですけれど。

2003-01-05[n年前へ]

Photoshopプラグイン簡単作成環境 

 ちょっと至急必要な用途があったので、Gray,RGB,CMYK,8bit,16bitに対応する「Photoshopプラグイン簡単作成環境」を作ってみた。「簡単」とはいっても、PhotoshopのSDKの知識無しに、通常のDLLでPhotoshopのプラグインが作成できるというだけである。とはいえ、SDKで作ると開発言語に制限もつくわけで、それよりはよっぽど簡単だと思う。
 というわけで、近日公開の予定なのである。

2003-01-27[n年前へ]

カラーマッチングについて 

 何日か前のことだ。わきさんの弟子のSさんが色合わせで苦労していた。わきさん直伝の色合わせ方法一筋だったSさんが、色合わせソフトを初めて使ってその使いやすさに驚いていたのである。刀が鉄砲に負けたように、どうやらわきさん直伝の色合わせ方法がカラーマッチングソフトに負ける時代になったらしい。伝統を守り抜くSさんが認めるようになったので有れば、それはもう時代の流れは止められないとしか言いようがないのである。

 そんな風に、仕事柄綺麗な色で鮮やかな景色を出力しようとして四苦八苦することは多い。CMYKで印刷する以上RGBの世界はどうしても思ったように色を出すことなんかできない。だから、抜けるような明るい海の青や、眩しいような明るい赤色の世界や、生き生きとした明るい緑なんて実際問題出力することはできなかったりする。どうしても濁った色の世界になってしまって、途方に暮れたりする。それが、大切な仕事のサンプルだったりすると本当に途方に暮れてしまう。

 だけど、と思う。濁っていたり、鮮やかでなかったり、上手く色を載せることができなかったりはいつだってするのだけれど、汚くてイヤな色なんか決して無いと思う。その色に満足できないということはあるかもしれないけれど、その色が綺麗に鮮やかに出すようにするのがぼくらの仕事なんだと思う。ぼくらはいつだって本当の色がどんな色だろうかとも考えているけれど、汚くてイヤな色なんかやっぱり決して無いと思う。そんな色を上手く出せない自分をもどかしくも思ったりもするけれど、きっといつか思うような色で出せるんだと思っている人は多いと思う。ぼくも含めてそう思ってる人は多いと思う。

2004-02-06[n年前へ]

PDLSバージョンアップ 

 PhotoshopのプラグインをC言語などで簡単に作成することのできる環境のPDLSをバージョンアップしてみました。今回の変更点は、
(1) 「作業過程を記録したマクロ」内で変数(定数)宣言を使うことができるようにし、マクロを関数(DLL作成関数と同様にパラメータを外部から指定することができる)として使うことができるようにした
(2) マクロからマクロ(関数化されたものも、あるいは、されていないものも)を呼び出せるようにした
(3) 関数化されたマクロをGUIから実行時する際にはパラメータ選択ダイアログを出して、マクロ内で定義された変数の値を実行時に自由に変えられるようにした。すなわち、DLLとして作成した機能拡張と同様にマクロで作成した機能拡張関数においてもユーザーインタフェースが使えるようになった
というところです。

 Photoshopを使いつつ、画像処理のプログラミングを簡単にやってみたい方は使ってみるのも面白いかもしれません。また、比較的大きなサイズの二次元データ(画像)を扱う機会が多い方でしたら、とりあえず鳥瞰図プラグインやセル表示プラグインを使うためだけに使ってみても、意外に便利で重宝するんじゃないかと思います。

 また、FilterFactoryなどとは違って、16bitのCMYKモードやLabモードでも使うことができるので、そういったモードで数式処理プラグインでも使って、FilterFactoryっぽく使ってみるのも意外に面白いかもしれません。

 ちなみに、動作環境はPhotoshop6.0以降で、CS(8.0)でも動作確認済みです。

2007-04-28[n年前へ]

Spectrum Color Conversion 

Spectrum Color Conversion Spectrum Color Conversion は分光的な色変換を行うことができるWEBページです。 Spectrum Color Conversion::RGBtoCMY はディスプレイで用いられているような赤・緑・青のRGB加算混色で示された色(スペクトル)を、印刷などで用いられているシアン・マゼンダ・イエローのCMY減算混色で表現された色(スペクトル)へと変換します。その逆に、CMYからRGBへの変換を行うのが、Spectrum Color Conversion::CMYtoRGB です。各色に対する入力値は、RGBtoCMY・CMYtoRGBのいずれの場合も、0から255までの値を入れるようになっています。なお、CMYtoRGB の際のD65という欄には、255という数値が入っていますが、これは減算混色時にインクを照らす照明光の明るさです。この数値を変える必要は特にありませんが、もしも、この照明光D65の強度を変えたりしてみれば、その強度に応じて明るくなったり・暗くなったりすることは確認できると思います。

 CMY<=>RGB の色変換の際に用いている基準は、「スペクトル強度の差の自乗和が最小になること」です。つまり、人の視覚特性などに特化した色変換ではなく、単純に分光強度の形状が近くなるような色変換を行っています。また、赤・緑・青、および、シアン・マゼンダ・イエローの各色のスペクトルは非常に大雑把な値を使っています。特に、シアン・マゼンダ・イエローに関しては、印刷で用いられているインクとは異なり、比較的理想に近い吸収スペクトルの場合を示しています。もしも、赤・緑・青、および、シアン・マゼンダ・イエローの各色のスペクトルを眺めてみたい場合には、RGBtoCMYやCMYtoRGBの入力値として、単色だけを255にして、それ以外の色を0にしてみて下さい。たとえばシアンだけがある場合の単色スペクトルを眺めたければ、シアン=255, マゼンダ=0、イエロー=0にする、という具合です。すると、その色だけを使った時のスペクトルを見ることができるわけです。ただし、減産混色の場合に表示されるのは、いわゆる吸収スペクトルではなく、インクに吸収されなかったスペクトルということになります。また、CMYが示している量には対数変換がかけられています。

 RGBtoCMYとCMYtoRGBは、相互に入力スペクトルと再現されたスペクトルを比較することもできますから、RGBとCMYの間で相互に色変換を繰り返しながらスペクトルの変化を眺めてみるのも面白いかもしれません。

 なお、このSpectrum Color Conversion は、離散化を必要としない連続的なスペクトル演算・表示を扱うためのパッケージをWolfram Technology 社のMathematica上で作成し、webMathematica エンジンを用いることで、web アプリケーションとして動作しています。




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