2003-05-06[n年前へ]
■ぼくらの一日が景色を描く
以前、ネットワーク上にたくさん散らばっている「笑顔」を集めて、一枚の風景を描いてみたことがあった。屈託のない笑顔もあれば、泣き顔もあるだろうし、こわばっているようなそんな笑顔だってあるだろう、そんな笑顔を集めて一枚の絵を作ってみたことがあった。
今さっき作ってみたのはこんな「景色」だ。この写真の本物は実はとても大きいから、ここに貼り付けた写真では細かいところはよく判らないかもしれない。きっと、変な三日月の人形かな?と思う位だろう。
だけど、この写真を拡大してみれば、実はモザイク画であることが判る。よく眺めてみれば、色んな人達が書いているはてなダイアリのWEBページを集めて作ったモザイク画であることが判る。昨日から今日にかけて「色んな人が書いたその日の出来事」で作った一枚の景色であることが判るかもしれない。つまるところ、この写真は数百人のある一日の日記を集めて作った一枚の景色だ。
何処かの誰かが一日の出来事をWEBページに書いてみる。笑顔もあれば、泣き顔もあるし、何にもない一日だったかもしれないし、あるいは呆然とするような一日だったかもしれない。
そんなWEBページをちょっと遠くから眺めると、色んな風景が見えてくる。
2003-05-07[n年前へ]
■ぼくらの一日は風景を描く
はてなダイアリー・デ・モザイク
人間の想像力は貧しくもあり豊かでもあると思う。例えば、びっしりと文字が詰まっている小説を読んでみても今ひとつ実感がわかないこともあるし、ほんの少しの文字だけの日記を読んだだけでわくわくすることもある。そんな風に、文字だけで色んなことを想像できたりもするし、文字だけでは今ひとつ判らないことだって多かったりする。もちろん、その逆のことだってたくさんある。
そういえば、WEBの世界でよく見かけるアンテナ・ページ(=WEBページが更新されているかどうか調べるページ)はたいていが文字だけで書かれているものがほとんどのような気がする。それらのアンテナは更新された内容を文字で表示してくれて、ぼくらはそのアンテナが表示する文字を読んで更新されたページを読みに行くわけだ。いわば、電車の中に吊られている中吊り広告を読んで週刊誌の発売を知って、そして週刊誌を買いに行くようなものだ。
だけど、電車の中の中吊り広告の場合はシンプルな文字だけじゃなくて、もっともっとカラフルで強烈に目に入ってくるものがほとんどだ。人間の想像力は豊かでもあるけれどやっぱり貧しくもあるから、単なる文字の羅列ではなくてもっと色とりどりに目に入ってくるような広告がほとんどだ。WEBの世界のアンテナにだってそんなカラフルなアンテナがあっても良いに違いない。
そう思って、こんなアンテナを作ってみた。「はてなダイアリー」というウェブ日記サービス上で書かれている日記達の更新情報をカラフルなWEBページのサムネイル画像で表示する「はてな・デ・モザイク」というサムネイル・アンテナだ。「はてなダイアリー」の中から600ページほどを更新順に小さなWEBページ画像で並べて表示する、そんなアンテナだ。
とりあえず、こんな風にサムネイルで表示すると、色んなページが鮮やかに目に入ってくるに違いないと思う。例えば、1日一枚づつ花の写真を飾っているページとか、1日一枚アイドルの写真を飾っているページとか、とにかくよりどりみどりのページが目に入ってくるはずだ。そして、これはもちろんアンテナだから、誰かが日記を書けこめば、そのページは小さくだけど上の方に浮かび上がってきて表示され、あなたの目にとまることになる。カラフルなサムネイル・画像群が作る「はてな・デ・モザイク」の世界は、はてな日記を上から眺めているようなもので、そんな世界を眺めていると近くでは見えなかった色んなものがきっと見えてくる。上空の世界を飛んで下の世界を眺めてみれば、きっとこれまで近くからそんなページ達を見ていたのとは違う感覚に襲われるに違いない。それぞれ小さく見える色とりどりのページ、それぞれ誰かが書いてる何処かであった1日の日記を読めば、これまでとは違う感覚を少し感じたりするに違いない。
例えば、600人が書いている600種類の日記と言えばすごく数が多いような気もするけれど、上から眺めてみればそれはそれはとても小さく密集した狭い世界のような気もするだろう。はてなダイアリの上空の世界を飛んでみれば、きっと何処かで手を振っている人もいるし、きっと近くにだってよく似た人もいるに違いない。
そういえば、以前ネットワーク上にたくさん散らばっている「笑顔」を集めて、一枚の風景を描いてみたことがあった。屈託のない笑顔もあれば、泣き顔もあるだろうし、こわばっているようなそんな笑顔だってあるだろう、そんな笑顔を集めて一枚の「絵」を作ってみたことがあった。そんなことを思い出しながら、今日は下の写真のような「一枚の風景」を作ってみた。この写真の本物は実はとても大きいから、ここに貼り付けた写真では細かいところはよく判らないかもしれないだろうし、きっと「何か変な三日月の人形かな?」と思うくらいのものだろう。
だけど、この写真を拡大してみれば実はモザイク画であることが判る。よく眺めてみれば、色んな人達が書いているはてなダイアリのWEBページを集めて作ったモザイク画であることが判る。昨日から今日にかけて「何百人もの色んな人達が書いたその一日の出来事」で作られた一枚の景色であることが判るに違いない。つまるところ、この写真は数百人の人達のとある一日の記録を集めて作った一枚の風景だ。
何処かの誰かが一日の出来事をWEBページに書いてみる。笑顔もあれば、泣き顔もあるし、何にもない一日だったかもしれないし、あるいは呆然とするような一日だったかもしれない。そんなWEBページをちょっと遠くから眺めると、色んな風景が見えてくる。ぼくらのの想像力は貧しくもあり豊かでもあるけれど、きっと何かが見えてくる。ぼくらの一日の記録はきっと何かの風景を描いているに違いない。
■ぼくらの一日は風景を描く
はてなダイアリー・デ・モザイクです。ほんの少しだけ、まとめて残しておきます。
さてさて、気づけば298話も書いていました。三日坊主の私にしては、少しばかり新鮮です。
2003-05-08[n年前へ]
■転送量ちょい増えた
はてな・デ・モザイクを動かしたので、ここ何日か転送量が二割位増えて6GB/日位になった。もしも、一番最初に借りてたレンタルサーバーで続けていたら、追加転送料金が一月辺り150万円ナリというところだった。うむむオソロシイ世界だ。
2003-05-11[n年前へ]
■はてな・で・モザイク
はてなダイアリ全部のサムネイル・アンテナ化にトライしてみた。初期画像のレンダリングに6時間…。CPU負荷100%がずっと続く。しかも、日記は更新度合いが高いので、その内のかなりの割合が夕方の三時間くらいの間で更新されそう。二回目以降は更新分のみレンダリングすればよいとはいえ、PenIII 600MHzのマシンにまかせるには結構キツイかな…?とりあえず、テストを続けてみよう。
それはともかく、このサムネイル・アンテナは「知らない街を歩く」感じにきっとよく似ているんだと思う。自分にとって初めての知らない街を歩いてみて、気になった喫茶店があったら扉を開いて入ってみる、そんな感じなんだと思う。
だから、はてな・で・モザイクはアンテナにしたけれど、「知っているサイトにー知らない新しいことーがあるかどうか」を教えてくれる「アンテナ」というものにする必要は本来小さいと思う。「自分にとって知らない街」を歩いているんだから、見るものすべてが「新しいもの」なわけで、無味乾燥とした文字だけでなく何らかの景色が目に入ってくれば良いだろう、と思う。
ところで、このサムネイルアンテナを作ってみたのも、「とあること」をしたいからである。そのために、mingを学びがてらjphotoを作ってみて、アイコン作成用のアイデアスケッチがてらにこのはてな・で・モザイクを作ってみた。まだまだ、先は長い…ぞ、と。