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2013-12-08[n年前へ]

「月に引かれてる」のに「反対側も盛り上がる」のはなんで? 

 「月に引かれてる」のに「反対側も盛り上がる」のはなんで? を書きました。「地球と月が共通重心を

 地球と月は、(地球と月を合わせた)共通重心を中心として回転(公転)しています。そんな公転を地球上の各位置が行う時には、地表上の各点は同じ等速の円運動を行い、(その等速円運動する状態を基準とすると)どの点も「月がいる方向とは反対側に働く」同じ大きさの遠心力を受けることになります。
 そういうわけで、「月に引かれてる」のに「反対側も盛り上がる」わけです。…あるいは、こんな図を描かなくとも、「月に近い場所ほど強く引っ張られるのだから、月に向かう方向に伸び~るのが当たり前だよね」とも思えるかもしれませんね。

 …単純に添付図を描いてみたかったという理由で(あと遠心力の差で月反対側の海が盛り上がるという誤解に対するフォローとして)書いた記事です。

5:38 PM - 8 Dec 13

「月に引かれてる」のに「反対側も盛り上がる」のはなんで?「月に引かれてる」のに「反対側も盛り上がる」のはなんで?「月に引かれてる」のに「反対側も盛り上がる」のはなんで? 






2014-08-12[n年前へ]

神田無線電機モバイルプロジェクタとスマホ魚眼レンズで全球ディスプレイを作ってみよう!?(第1回) 

 1万円少しで買った神田無線電機 Wis 高解像度小型プロジェクター KVD-Z240Kと、アキバのどこかの店頭で買った(多分)スマートフォン用の円形魚眼レンズ で、湯村さん @yumu19 のPersonal Cosmos モドキを作成中です。まずは、東急ハンズで160円くらい(だったような気がする)で透明半球樹脂を買い、100円ショップのダイソーで買った白色塗料スプレーで透明半球を拡散白色塗装して、とりあえず、半球状態でオバマ大統領や地球をを表示してみます。…これが結構立体的で意外なほど面白く 、全球ディスプレイ面白いぞ!と思ったりします。

 「1万円で全球ディスプレイ」と「ピクリとも動かないはずの雑誌グラビアページの胸をリズミカルに揺らしてみよう!?」を組み合わせれば、夏休みの大人の自由研究「超体感○×」ができあがるかも!?

7:16 PM - 13 Aug 2014

神田無線電機モバイルプロジェクタとスマホ魚眼レンズで全球ディスプレイを作ってみよう!? 神田無線電機モバイルプロジェクタとスマホ魚眼レンズで全球ディスプレイを作ってみよう!? 






2014-10-24[n年前へ]

「その瞬間の風景」をWolfram(Mathematica)言語で呟こう!(朝焼けを迎える日本と地球 偏) 

 あなたが生きるこの瞬間の「地球や日本を描く」tweetをしてみよう!…が、下記をまとめたものになります。


 数式処理・プログラミング環境のMathematica開発元であるWolframが、Wolfram(Mathematica)言語 で書かれた文字を(twetterで)@wolframtap 宛にメンションすると、その処理結果をリプライしてくれる Wolfram Tweet-a-Programを行っています。

 twetterなら、その瞬間の風景を呟いてみるのが似合うかも…と思います。そこで、朝起きたら、こんなことを呟いてみることにしました。

@wolframtap GeoGraphics[{GeoStyling[Opacity[0.5]], NightHemisphere[]}, GeoBackground -> GeoStyling["ReliefMap"], GeoCenter -> {0, 135}]
 こう呟くと、たとえば、こんな画像がリプライされてきます。

 そしてまた、たとえばこんな風に呟いてみます。…すると、太陽に照らされた球形の地球を描いた(右のような)画像が返ってきます。

@wolframtap SphericalPlot3D[ 1, u, v, PlotStyle -> Texture[ GeoGraphics[ NightHemisphere[]]], TextureCoordinateFunction -> ({#5, -#4} &)]


あるいは、こんなコードを書いたなら、地球上の起伏と太陽が照らす昼、そして、まだ星を眺めている夜の世界を眺めることができます。

@wolframtap GeoGraphics[{White,DayHemisphere[]},GeoBackground->GeoStyling["ReliefMap"],GeoCenter->{0,135},GeoProjection->"LambertAzimuthal"]

 今、この瞬間、太陽は巨大な黒点を出現させています。そんな太陽が、遙か1億5千万キロメートルの彼方から、8分ほどの時間を掛けて眩しい光を地球や日本に届けます。その瞬間のさまを、tweetしてみるのはいかがでしょう?

「その瞬間の風景」をWolfram(Mathematica)言語で呟こう!(朝焼けを迎える日本と地球 偏)「その瞬間の風景」をWolfram(Mathematica)言語で呟こう!(朝焼けを迎える日本と地球 偏)「その瞬間の風景」をWolfram(Mathematica)言語で呟こう!(朝焼けを迎える日本と地球 偏)






2016-11-15[n年前へ]

空に浮かぶ雲の大きさから、雲の高さや地球の大きさを推定する方法 

 青空に浮かぶ白い雲を眺めながら、こんなことを訊かれたことがある。

「たとえば、南の空に浮かぶ、天頂からちょうど40度くらいの角度の雲までの距離や高さを、眺めた景色から計算することができる?」

 雲の高さやその雲までの距離、それらを一体どうやったら知ることができる?という質問だ。もちろん、気象に詳しい人なら、たとえば「あれはひつじ雲で、近くの山の高さと比較すると、多分高さは3千メートルくらいだろう」という具合で、雲の種類や見え方から、雲の高さを知ることができるかもしれない。そして、雲の高さがわかってしまえば、雲までの距離を計算するための式は幾何的に導出することができる。それは、雲の高さをr、天頂からの角度をαとし、地球の半径6371kmをRとしたこんな式だ。

 実際のところ、雲の高さや距離は、どちらか片方がわかってしまえば、もう片方は自動的に求まる性質のものだ。前述の「雲までの距離」を計算するための式は、雲の高さr、雲の天頂からの角度α、地球の半径Rという3つのパラメータを用いたものだから、天頂角度α、地球半径Rがわかっている限りは、雲の高さか雲間での距離のどちらか片方がわかってしまえば、残りひとつの未知数は単純に計算することができる。たとえば、雲の高さを地上から2000mに固定すると、雲が見える方向(天頂からの角度)に応じた雲までの距離は、次のようなグラフとして描くことができる。

 けれど残念なことに、その時のぼくには、雲や気象に関する知識がほとんど無かったので、「一体どうすれば雲の高さや距離を知ることができるのだろう?」と考えながら、ただ黙っていた。

 目の前の景色から雲の高さと距離を知る方法を尋ねられてから何年も経った今日、バンコクの空に浮かぶ雲を眺めながら、こんな「空に浮かぶ雲の高さと距離を推定する方法」をふと思いついた。それは、こんな考え方だ。

 雨季から乾季を迎えたバンコクの青空には多くの「わた雲」が浮かんでいる。このわた雲たちはどれも同じ物理現象の結果生じたもので、いずれもとても安定な状態で空に浮かんでいるのだ。だとしたら、きっと似たような大きさをしていると考えるのが自然だろう。そしてまた、大気気象的には、どの雲の底面も地上からの高さはほぼ同じになっているはずだ。

 そして、雲の「天頂からの角度」と「見た目の大きさ」は、眺めた景色から知ることができる。だとすれば、雲までの距離は雲の見た目の大きさに(比例係数をsとして)反比例しているという関係を使って、上述の式に、雲の「見た目の大きさと天頂からの角度」を既知(わかっている数値)として代入すれば、雲の高さrと比例係数sを2未知数とした方程式ができあがる。それはつまり、距離が異なる2個以上の雲の大きさを観察して、その雲の大きさや場所を代入した連立方程式を解けば、雲の高さや距離がわかる、ということになる。

 ためしに、バンコクで眺めた雲の位置と大きさの関係をデジカメ撮影画像から算出して、散布図にしたのが下左図だ。天頂から離れた「遠い」雲ほど小さいという単純な関係だ。この雲の位置と大きさを観察した関係から、雲の高さrと比例係数sを「手動で」フィッティングしてみると、たとえば、雲の(底面)高さが500mの場合で、下右図のような対応となる。この数日が真実と近いのか・遠いのかはわからないけれど、こんな風に、原理的には、大きさが同じ雲の位置や大きさがどのように見えるかを調べてやれば、雲の高さや雲までの距離は知ることができる…かもしれない。

 …「原理的には」「かもしれない」と書いたのは、前述の式は、雲の高さrを求めるには精度が低い式だからだ。式自体は「”地球の半径+雲の高さ”を半径とする円」と「雲を見上げた視線の直線」の交点から導かれる方程式で、雲の高さが地球半径に比べて遙かに小さいために、精度良く雲の高さや雲間での距離を求めることは、おそらく難しいからだ。

 地球の半径に比べて雲の高さが遙かに小さいから、この方程式を使っても雲の高さを求められない?…だとしたら、頭上から地平線近くまで散らばる雲の大きさとこの連立方程式を使って地球半径を計算してみるのはどうだろう?この方程式は、雲の高さr、雲の天頂からの角度α、地球の半径Rという3つのパラメータを結びつけるものだから、たとえば「雲の天頂からの角度αは見たままに、わた雲の高さrは気象の知識や周りの山などの比較から地上500mとする」というように考えれば、あとは雲の大きさから地球半径Rを求めることができるかもしれない。

 ためしに、上に使ったデータで最小二乗フィッティングを行ってみると、地球半径R=約6万2千kmという結果になった。教科書に載っている地球の半径約6千3百kmと比べると、10倍ほども大きい巨大な地球になってしまった。良い結果を得ることができたとは全く言えない。

 その理由は、地平線近くの遠い雲といっても、自分を中心にした数十km程度の距離しかないので、その見え方から直径にして1万2千kmもの地球の大きさを計算するにはとても無理があるからだ。

 けれど、青空に広がる雲を眺め、雲の位置や大きさがどんな風に見えるかを調べて、地球の大きさを求めてみることができるかもしれないと考えると、何だかとてもワクワクさせられる気がする。

空に浮かぶ雲の大きさから、雲の高さや地球の大きさを推定する方法空に浮かぶ雲の大きさから、雲の高さや地球の大きさを推定する方法空に浮かぶ雲の大きさから、雲の高さや地球の大きさを推定する方法






2018-09-29[n年前へ]

地球のどこでも”この瞬間に街を流れる風”を可視化せよ! 

 9月18日に発売されたソフトウェアデザイン 2018年10月号に、「地球のどこでも”この瞬間に街を流れる風”を可視化せよ!」を書きました。明日には台風が日本に直撃しようとしている今日の今、自分がいる街に速く・強く流れる風の動きを見てみたいですよね?…そんなことが、自分のPCでできるのだから(そんな解説記事なのだから)、安全な部屋の中で遊んでみると絶対に面白いはず…と思います。

 書いた記事スペースはわずか4ページ…というわけで、大幅に省略した内容についてすべて、別途まとめて読めるようにしてみたいと思います。

地球のどこでも”この瞬間に街を流れる風”を可視化せよ!地球のどこでも”この瞬間に街を流れる風”を可視化せよ!








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