hirax.net::Keywords::「油絵」のブログ



2013-08-25[n年前へ]

3DスキャンとUVインクジェットによるゴッホ油絵のレプリカ 

  ゴッホ美術館と富士フィルムによる、ゴッホの油絵を形状計測および写真撮影した上で、その結果をUVインクジェットで再現したというゴッホ油絵のレプリカ(Relievo)。レプリカの「細部拡大写真は、リンク先ページ(FUJIFILM)末尾にある。キャンバス側面なども「再現」するというこだわりが、とても面白い。

 この手の技術だと、凹凸形状に特徴があり・メディウム内の散乱が大きい(モデリングとグレージングを別個に描いたりしない)印象派以降の油絵が、ニーズや(それっぽさの)再現しやすさという点で、相性が良いのかも。

 The reliefography process makes use of external technologies (3D scanning) and Fujifilm technology. Fujifilm products and specific knowledge involved are colour management expertise, UV inkjet printing technology and Fujifilm Forge Guard anti-counterfeit seals.

3DスキャンとUVインクジェットによるゴッホ油絵のレプリカ3DスキャンとUVインクジェットによるゴッホ油絵のレプリカ






2014-04-07[n年前へ]

浮世絵の版木を彫るタッチで絵を描けばゴッホの絵画ができあがる!? 

 画家フィンセント・ファン・ゴッホは浮世絵収集家でもありました。そんなゴッホの筆使い、いわゆる”ゴッホ”な絵を描くようになってからの筆使いを眺めると、まるで彫刻刀で木を削り出した跡のような、版画の版木に残る「彫り跡」のように見えることがあります。

 そこで、今日は歌川広重の東海道五十三次「庄野」を刷った版木の彫り跡を重ね合わせて、「一枚の絵画」にしてみました。画の流れに沿って流れるように筆を運ぶゴッホの画のような風景が、広重の版木から浮かび上がってくるかもしれない…と感じたりします。

浮世絵の版木を彫るタッチで絵を描けばゴッホの絵画ができあがる!?






2014-04-26[n年前へ]

油絵の複製を約5千円で作ります!? 

 油絵の複製を5千円くらいで作り出すというサービス。複数の撮影画像から色・光沢・凹凸を生成して、UV硬化IJで出力する。最初はミマキの大判UV硬化インクジェットプリンタを使ってたけど、今ではロシアSUN社製のプリンタでやるよという話。こういうの、たくさん出てきそう。
 …と思いつつ、同時に、インタラクティブなディスプレイ表示ではダメなんだろうか?意外にそんなものでも十分なんじゃなかろうか…とも思ったり。

2014-05-03[n年前へ]

ダ・ヴィンチが描いた「モナ・リザ」の3Dマップを作ってみよう!? 

 マドリードのプラド美術館が「レオナルドと非常に近い弟子が描いた『モナ・リザ」の模写を発見した」と発表したのは2012年。その後、プラド美術館にある『モナ・リザ」は、ルーブル美術館にある『モナ・リザ」と同じ時に、ダ・ヴィンチが描く「モナ・リザ」を参考にしながら、近い位置から描かれたのではないか?だとすると、さながら「左右の異なる視点から描かれた立体写真のようじゃないか!」という話を読みました(Leonardo da Vinci may have invented 3-D image with ‘Mona Lisa’)。

 “This points to the possibility that the two [paintings] together might represent the first stereoscopic image in world history,” the researchers wrote in their initial report on the phenomenon last year in Perception.

 これは面白い!ということで、プラド美術館にある『モナ・リザ」とルーブル美術館にある『モナ・リザ」という「2枚の視差画像」から深度マップ(奥行きを示す画像)を作ってみたくなり、画像間の局所相関を用いて挑戦してみた結果が右の画像です。といっても、トライしてみたけれど、上手く・自然な「深度マップ」を作成することはできなかった…という具合です。

 というわけで、いつか「ダ・ヴィンチが描いたモナ・リザの3D復元画像を作るぞ!」と誓う五月初旬の土曜日です。

ダ・ヴィンチが描いた「モナ・リザ」の3Dマップを作ってみよう!?






2014-09-19[n年前へ]

フィラデルフィア美術館所蔵のゴッホ「ひまわり」をタブレット上で再現してみよう!? 

 先日、手作りの自動回転偏光フィルタ付きデジカメを使い、ゴッホ「ひまわり」をフィラデルフィア美術館で撮影した上で、WebGLでグリグリと3次元的に眺めてみました(巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「絵具の表面が作り出す輝き」を感じてみよう!? )。今日は、ゴッホの「ひまわり」を自分の手元で眺めてみよう!というわけで、「月岡芳年の浮世絵をタブレットでリアルに手にしてみよう!?」でやったのと同じように、iPad miniで、フィラデルフィア美術館所蔵のゴッホ「ひまわり」を再現してみました。この小さな「ひまわり」は、絵を照らす光や眺める角度を反映した色や光を返します。



 日本では美術館内撮影禁止が多いけれど、海外美術館ではフラッシュ・三脚を使わなければ撮影できる美術館が多いものです。気に入った絵画をスマホやタブレットで撮影し、その見た感じ・(受ける光をわたしたちの目に返すそのさま)アピアランスを手元に保存して、自分の部屋に飾って眺めてみるのも、少し心地良いかもしれないですね。



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