2008-08-09[n年前へ]
■KISSで「グレート・ギャツビー」を見る
…という具合で、色々な女性雑誌を、「これはどういう人が読むのだろうか」と想像しながら、あるいは、考えながら読んでいる。男性向け雑誌であれば、そんなことはわざわざ考えなくてもネイティブにわかる。けれど、女性向けの雑誌になると、これが全然わからない。
今日読んだのは、 Kiss 2008 8/15 だ。25~30代くらいの女性が読むマンガ雑誌なのだろうか。読めば、色々面白いもので、「本屋の森のあかり」のラストシーンに、フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」の終わりの言葉が書かれ、その言葉と重なるように絵が描かれていた。
So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past.
Fitzgerald "The Great Gatsby"
だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも。
村上春樹訳 「グレート・ギャツビー」
ふと、その「グレート・ギャツビー」に引っ掛かりながらKissのページを読み進めているうちに、KISSの中に描かれている世界が不思議に「グレート・ギャツビー」と重なって見えてくる。今の日本の25~30代くらいの女性が眺める世界は、ギャツビーが見る世界と、もしかしたら、重なっているのだろうか。
"Whenever you feel like criticising anyone, just remember that all the people in this world haven't had the advantages you've had."
Fitzgerald "The Great Gatsby"
2008-08-13[n年前へ]
■しりあがり寿の絵の上手さに驚く
しりあがり寿というと、西原理恵子との「画力対決」が面白かった。西原理恵子も「絵が下手で汚い」を「売り文句」にしつつ、とても上手く絵を描く。しりあがり寿も、西原理恵子と「画力対決」をするくらいなので、実にテキトーに絵を描くような印象が先行するマンガ家であるように思う。
しりあがり寿の原画展に行った。紙の上の隅から隅までが、本当に見事にレイアウトされ、さらに緻密に線が描かれていてびっくりした。プロなのだから上手いのは当たり前としても、それにしても上手すぎる。小さく縮小された雑誌あるいはコミックで見るのと、原画とは本当に大違いだ。しりあがり寿は、実に細かな計算をしながら絵を描いていたことに驚かされた。
2008-10-07[n年前へ]
■世界最速バッティングマシン200キロ
普通にキャッチボールをするとき、一体時速何kmくらい出ているものなのだろうか。100km/hくらい出ているものなのだろうか、それとも90km/h出ているものなのだろうか。そんなことが知りたくて、バッティングセンターに行ってみた。すると、90kmでも十分すぎるくらい速いということがよくわかった。時速120kmともなると、ボールが出てくる瞬間がよく見えない。
そんな90km/hの球に驚いていたら、「世界最速バッティングマシン200キロ」というものを教えてもらった。こんなマンガみたいな剛速球が飛び出してくるバッティングセンターのバッターボックスにはとてもじゃないが立ちたくない。ましてや、こんな世界最速の時速200キロのキャッチボール・・・は想像すらしたくない。
2008-10-12[n年前へ]
■鴨志田 穣 「遺稿集」
2007年3月20日に腎臓ガンで亡くなった鴨志田 穣の「遺稿集」 の最後、最終章はこんな風に始まる。
妻はマンガ家だった。西原理恵子の鳥頭紀行などを、違う側から見たこの本は、2007年3月13,20日にオンラインで公開された最終章を読むためだけにでも手に取ってみるといいと思う。たぶん、そこに綴られた内容に引き込まれると思う。
彼女と初めて出会ったのはタイのバンコクであった。
私とくらした最後の半年間西原理恵子が鳥頭紀行で描いたタイやアマゾンの風景に、あるいは西原理恵子が写る写真に、西原理恵子が描かなかった一面が重なってきて、さらに深く複雑な色合いに染まって見えてくる、かもしれないと信じる。
彼は詩をかいていたらしい。
ほめて
やろうと
思うけど
人生は
いっつも
全然
間に合わない
西原理恵子 「できるかな」
2008-11-28[n年前へ]
■片づけやすい部屋はどれ?「名作マンガの間取り」~懐かしのヒロイン編~
雑誌 Lucere ! (ルチェーレ) 2008年 12月号(ルチェーレ)を読んでいると、『片づけやすい部屋はどれ?「名作マンガの間取り」~懐かしのヒロイン編~』という記事がありました。「アルプスの少女ハイジ」「魔法使いサリー」「ミンキーモモ」「うる星やつら」といった、名作マンガのヒロインたちが住んでいた家の間取りと、その家(部屋)は片づけやすいのか?といったことを考察している記事でした。
マンガ(アニメ)のヒロインたちですから、現実にはなくてはならないようなモノたち、つまりは、部屋の中に散らかりがちなものたちも、別にいなくても構わないわけです。だから、部屋が雑然としてしまうこともなく、綺麗な部屋が多いわけです。けれど、その替わりといっては何ですが、収納場所は少なそうです・・・。
なんだか、この記事の「ファンタジー」さに少し興味を惹かれたので、ここに切り取ってスクラップしておきます。