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2012-08-28[n年前へ]

「飛行機が飛んでいる場所」がわかるフライトレコーダー地球儀を作ってみよう!? 

 空を飛んでいる飛行機の位置を、地図上で眺めることができるサイトがいくつもあります。それは、たとえばPlane Finderとか、 flightradar24 といったサイトです。

 しかし、そんなサイトに表示される地球はメルカトル図法の長方形の地球です。そして、長方形メルカトルな地球の上で航空機の飛行ルートを眺めると、何だかとても「遠回り」や「大きな大きな道草」をしているように見えてしまいます。そこで、メルカトルで長方形な地球の上を飛ぶ飛行機を、丸い球の上にマッピングして眺めてみました。

 「飛行機が飛んでいる場所」がわかるフライトレコーダー地球儀を作ってみると、大陸間を飛んでいる飛行機たちは、みんな出発地から目的地へ向かい、丸い地球の上を、対流圏の下・地上から遙か上の1万メートルの空を、ただひたすら一直線に飛んでいることがわかります。

 丸い地球を平面のディスプレイ上で眺めるのは、少し無理があります。「丸いものはまるいまま」「平らなものは平らなままで眺める」れば、それらは実に自然に見えるものだ…それは当たり前のことですが、けれど少し新鮮で「そうなんだよね」と新鮮に感じます。

「飛行機が飛んでいる場所」がわかるフライトレコーダー地球儀






2012-12-16[n年前へ]

関東平野で富士山が一番綺麗に見える場所!? 

 先日、関東平野のちょうど中央辺りに位置する、埼玉県久喜市に行きました。久喜の辺りから見た富士山は、東京から眺めている時より綺麗に高く見えたのが、少し意外でした。。

 そこで、「富士山を関東平野から眺める時、富士山からの距離に応じて、丹沢(の山)より富士山がどのくらい高く見えるか?」を調べてみました。富士山と(関東平野から見て富士山の手前に位置する)丹沢の山の高さ関係(仰ぎ角の差分)が、地球の丸さを反映しつつ、どのようになるかを計算してみました。それが下のグラフです。横軸は富士山からの距離(km)、縦軸は丹沢の山より富士山が仰ぎ角で何度程度上に見えるかを示しています。また、横軸の最大値は200kmになっていますが、このくらいの距離が「富士山が地平線の下に隠れ・見えなくなってしまう限界距離」です。

 富士山から(というか丹沢に近い箇所から)離れるにしたがって富士山はだんだん高く見え、富士山から135km程度離れた場所で「富士山が(丹沢より)最も高く見える」状態になります。そして、それ以降は地球の丸さの影響が支配的になり、富士山がだんだん低くなっていくのです。

 つまり、富士を綺麗さに驚いた埼玉 久喜の辺りは、ちょうど一番「富士が(手前の)丹沢山麓よりも高く見える場所」になっていた、というわけです。

 地図を広げて、関東平野上に富士山を中心とする直径135km程度の円弧を書いてみると、(もしかしたら)その辺りは絶品の富士山を眺めることができる場所かもしれません。そんな円弧状のどこかに、空気が澄み渡る冬の空の下で、遠く・高くそびえる富士山を眺めに行ってみるのはいかがでしょうか?

関東平野で富士山が一番綺麗に見える場所!?






2013-08-02[n年前へ]

ゴルゴ13に学ぶ「超長距離狙撃におけるコリオリ力の影響」 

 ゴルゴ13に学ぶ「超長距離狙撃におけるコリオリ力の影響」

 このグラフを眺めると、銃弾が南北方向に1000メートル進む間に、鉛直方向に対して5メートル落ち、そしてコリオリ力により、東京では0.8メートル・赤道では1メートルほど弾丸の軌跡が東方向に曲がってしまっていることがわかります。…なるほど、ゴルゴ13ほどの超長距離狙撃ミッションを遂行するスナイパーともなれば、弾丸に働く空気抵抗や重力だけでなく、地球の自転・コリオリ力すら考えに入れないといけなかった!というわけです。

ゴルゴ13のコリオリ力ゴルゴ13のコリオリ力ゴルゴ13のコリオリ力






2013-11-28[n年前へ]

「太陽を中心に回る地球」が入った天球儀を眺めて「星座」を実感してみよう! 

 「○×月には△□星座が見える」とか「星座占いでは○×月生まれは△□星座になる」ということを実感してみたくて、「太陽を中心にして回る地球」が入った天球儀スケッチを描いてみました。つまり、24時間に1回クルリと自転する地球が、365日かけて太陽の回りを一周し、そして、その太陽や地球を回りで見守る「遙か遠くの星座」を描いてみました。

 こんな天球儀を眺めると、「夜=太陽がいる方向とは逆方向を向く時間」に見える星座が、1年365日かけて変わっていくことを実感できそうな気がします。たとえば、夏頃には、みずがめ座が太陽の反対側にいて、夕暮れ時に夜空に上ってくるんだなという風に見えてきたりします。あるいは、「太陽がどの星座と同じ方向に見えるか」ということを基準にして決められる「占いの星座」なら、夏頃の真反対・冬の時期に、太陽がちょうど水瓶座の方向に見えるから…そうか水瓶座は冬の誕生月の星座なんだな、と納得できたりします。そしてまた、北斗七星やカシオペア…北に向かう列車の名前が冠された北の空に浮かぶ星たちは、(日本北部からなら)夜ならいつでも見ることができそう…と感じられたりします。



 天球の手前側にある星座がひっくりかえるし、遠くにあるはずの天球が近いようにも見えます…。地球の夜側が昼に見えてしまいますし。地球を太陽の向こう側に置いて、天球の奥側を濃くして手前側を薄くするのはどうですか?
 なるほど!それいいですね。どういう風にレンダリングのコードを書けば良いかを考えてみます! > ”地球を太陽の向こう側において、天球の奥側を濃くして手前側を薄くする”

「太陽を中心に回る地球入り」天球儀で「星座」を実感してみよう






2013-12-03[n年前へ]

「起潮力」とか「遠心力」とか…説明でハマりがちな鬼門なキーワード 

 「こんなにわかってきた宇宙の姿」という本を読んでいると、起潮力の説明が出てきました。しかし、説明が間違っています。文単独だけであれば、必ずしも「間違ってる」わけではありませんが、図も合わせてしまうと完全に間違ったことが書かれています。地球上の各点で、月と地球の公転による遠心力が大きく異なっているような図は、(地球の各点は月と地球の共通重心から一定方向にシフトした円運動を描くだけなので、その遠心力は地球のどの点でも同じですから)何だかおかしいような気がします。

 つまりは、少なくともこの図に描かれていることだけであれば、「月の重力と遠心力の差」を計算すると「(単に)月の重力の差」となるので、わざわざ「遠心力」が登場する必要がないように思えてしまいます(この図に描かれていることだけであれば)。「起潮力」とか「遠心力」とかいったことは…説明文を書く際にハマりがちな鬼門なキーワードだなぁ、と思います。

「起潮力」とか「遠心力」とか…








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