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2012-12-31[n年前へ]

デジカメ内部でレイトレーシング計算をさせてみる!? 

 「デジカメにレイトレーシングをさせてみませんか?」という声が聞こえたので、コンパクトデジカメ用ロシア製ファームウェアCHDKにレイトレーシング(光路追跡計算)のコード(aobench)を挿入した上で、デジカメの上でコンピュータグラフィックス(CG)コードを動かしてみました。

 計算(レンダリング)を行った画像サイズは64x64ピクセルで、レンダリングした結果をデジカメの液晶画面(左上部分)に表示してみたところが右の写真です。

 レンダリング計算実行部中の浮動小数点処理を雑に端折ってみたり・液晶画面への表示処理(減色処理)で大幅に手抜きをしてみたり…というわけで品質は良くありませんが、下の画像のようにコンパクトデジカメ内部でのレンダリングルーチンはそこそこまともに動いているようです(左:コンパクトデジカメ内部でレイトレーシングさせた結果、右:PCでJavascript+HTML5でレンダリングした結果)。

   

 現実にある光をレンズで集めたり・整えたりして像を浮かび上がらせているカメラも、将来、実際にある光だけでなく計算上の光を作り出し、何かを浮かび上がらせたりしているのかもしれませんね。

デジカメでレイトレーシングデジカメでレイトレーシングデジカメでレイトレーシング






2013-02-25[n年前へ]

「僕が一番欲しかったもの」 

 昨年(2012年)の年末、大晦日イブに「デジカメでレイトレしません?」とtwitterで囁(ささや)かれました。…もちろん、そう言われたら、間髪おかずに「はい、喜んで!」と答えるに決まっています。…そういうわけで、年末の大忙しの(はずの)大晦日、デジカメ・レイトレコードを書きました(参考:デジカメ内部でレイトレーシング計算をさせてみる!?続 デジカメ内部でレイトレーシング計算をさせてみる!?)。

 そんなコードを(「デジカメでレイトレなコードを書きましょう!」とtwitterで囁いた方が)紹介する「Extreme aobench - Syoyo Fujita (TokyoDemoFest 2013 seminar)」を観ました。

 「デジカメでレイトレーシング」が紹介された瞬間、会場に広がったカラッとした空気(くだらね~頭のネジがちょっと変~と何だか鼻で笑われた感じ)の笑いが最高に嬉しい!と感じました。それこそ、これこそが一番欲しかった「報酬」だったんだ!と気づかされました。

 くだらなくて・役立たずで・頭のネジがちょっと変…って、最高の反応じゃない?と思う2013年の2月の終わり、です。



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