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2012-03-22[n年前へ]

「”クジが見える”よっちゃんイカ」と「”クジが見えない”チョコバット」の違い 

 「くじ付 チョコバット」のクジ印刷を調べてみた。チョコレート駄菓子のチョコバットは、ビニール包装の裏の「チョコバット」の「ト」の文字右上部に、クジが印刷されている。そこにホームランとかヒットとかハズレ…と書いてある。

 まずは印刷を顕微鏡で眺めてみた。すると、包装外側の最下部にオレンジ色の中間調で「クジ」印刷がなされ、その上が白で塗られ、さらに黒など他色の印刷がされている。内側からは、印刷された「クジ」は何の苦労も無く見えるけれど、外側からは全く見えないという仕組みになっている。

 よっちゃんイカのアタリ・ハズレは内側に光が入るようにしてやると外側から見ることができる(参考:(参考:よっちゃんイカのアタリ・ハズレを袋を開けずに見る方法 )。しかし、チョコバットは、包装の内側から光を当ててみても、クジ印刷は全くといって良いほどに見ることができない。

 クジを外側から見ることができる「よっちゃんイカ」と、外側から見ることができない「チョコバット」の違いは、クジ印刷の仕方である。よっちゃんイカは白色印刷自体で「クジ」を印刷し、チョコバットは(白色印刷部をクジ印刷には使わず)クジの文字を印刷するためにさらに一色増やしている…という違いが、「”見える”よっちゃんイカ」と「”見えない”チョコバット」という違いを生んでいる。…クジ印刷も、追いかけていくと意外に深く面白いものかもしれない。

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