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2000-12-01[n年前へ]

続々オッパイ星人の力学 

胸を揺さぶるパラメータ励振 編

 前回、

では、純真でピュア〜な幼心に戻って公園で大きく揺れるブランコの動きを考えてみた。近所の公園でよく見かける、小学生位の子供達が一心不乱にブランコを揺らす景色の中に隠れている科学をちょっとばかり考えてみたわけだ。そして、「ブランコの漕ぎ方の謎」の中には「パラメータ励振」という物理現象が隠されていることを眺めてみた。動きの周期のタイミングに合わせて、パラメーターを変えてやることでブランコの振動を大きくしていたのだった。

 ところで、公園でブランコを揺らす子供達と同じく、純真でピュア〜なのが生まれたばかりの乳児達である。もちろん、そんな乳児達はまだまだ公園でブランコを揺らすなんてことはできなくて、大きく成長するために母親の母乳を飲んで、そしてただひたすら眠る毎日を過ごしているのである。

 そんな乳児の頃の純真でピュア〜な気持ちを、大人になっても持ち続けている人達もいる。そんな純真でピュア〜な大人達は大人になっているにも関わらず、生まれたばかりの乳児と同じくオッパイに惹かれ続けているのである。そして人は彼らをほんの少しばかりの尊敬と沢山の侮蔑を込めて「オッパイ星人」と呼ぶのである。
 

 これまで「できるかな?」では、そんなオッパイ星人達の科学である

を考察してきた(いやもちろん目的はオッパイ星人と闘うためであって、女性を守るためであることはもう一度ここで確認しておきたい)。
 今回は「純真でピュア〜」をキーワードにして「子供達がブランコを揺らす景色の中に隠れている科学」と同じように、「オッパイ星人の力学」について考えてみたい、と思うのである。

 
 まずは、次に示す「純真でピュア〜」な二つの運動を見てもらいたい。一つは、「純真でピュア〜」な
子供達が公園のブランコを揺らしている時の動きであり、もう一つは「純真でピュア〜」な「オッパイ星人」達が眺めているGカップバストを揺らす女性の胸板の動きである。
 

「純真でピュア〜」な二つの運動
「純真でピュア〜」な
子供達が公園のブランコを揺らしている時の動き
 
 
 




 

「純真でピュア〜」な
「オッパイ星人」達が眺めている
Gカップバストを揺らす女性の胸板の動き

 この二つの図をじっと眺めてみると、何か共通点が見えてはこないだろうか?少なくとも、私(純という名前を持つ位だから純真さでは保証付きである)と同じく「純真でピュア〜」な目で眺めてみれば、共通点が見えてくるハズなのである。

 「何か、単に両方グニョグニョした動きにしか見えないぞ。」という人、つまり「純真でピュア〜」な目を持たない人もきっと多いことだろう。哀しいことに、この世知辛い世の中ではそんな「純真でピュア〜」な目を持ち続けるのはムズかしいことなのである。そこで、そんな不純な人でも判りやすいように、さらに

  • 子供がブランコを動かすときの「子供の上下方向および水平方向の動き」
  • 女性が歩くときの「女性の胸板の上下・左右方向ぞれぞれの動き」
を並べて見てみることにしよう。ちなみに、この図は大雑把に書いてみたもので、全然正確なものではない。
 
ブランコを動かすときの「子供の上下方向および水平方向の動き」を簡易的にしたもの
ブランコを漕ぐ子供の
重心の上下方向への運動
ブランコの水平方向の運動

 そして、こちらが女性が歩くときの「女性の胸板の上下・左右方向ぞれぞれの動き」である。
 

女性が歩くときの「胸板の上下・左右方向ぞれぞれの動き」
女性が歩くときの
胸板の上下方向への運動
女性が歩くときの
胸板の左右方向への運動

 こうしてみると、ブランコを揺らす子供の動きと、Gカップバストを揺らす女性の動きが、よく似ていることがわかるだろう。上下方向への運動は全く同じであるし、左右方向への動きはタイミングが違うだけ、つまり位相が違うだけなのである。その位相の違いを実感するためには、

  • 時間
  • 左右の動き = X
  • 上下の動き = Y
という三次元でそれぞれの動きを見てみるのが一番判りやすい。というわけで、それを図示すると次のようになる。
 
それぞれの動きの「時間・左右動・上下動」
ブランコを揺らす子供の動きの場合
Gカップバストを揺らす女性の動き

 方向性が逆であるだけで、全く同じであることがよく判ると思う。方向性の違いを除けば、ブランコを揺らす子供の動きとGカップバストを揺らす女性の動きは全く同じなのであって、私はこれら二つの運動の根本原理は全く同じものなのではないか、と思うのだ。もちろん、その原理を「純真でピュア〜な心」である、と言ってしまえばそれで終わってしまうわけなのだが、それでは「科学(?)」ではない。「純真でピュア〜な心」がブランコを動かし、世界を動かし、ついにはGカップバストを動かしているのだぁ、と言えば哲学的(?)ではあるが、科学(?)ではない。いや、そんなのは科学的でも哲学的でもなくて、単なるエロ・エロ・トークだと言う人もいるかもしれないが、そういうことを言うヤカラは「純真でピュア〜」な目を持たない人に違いないのである。少なくとも、「なんて素晴らしいファンタジ〜なんだぁ」という位には言って欲しいのである。
 

 ただ、「ブランコを揺らす子供の動きとGカップバストを揺らす女性の動きは方向性が逆がである」ということは実は面白い考察ができるのである。前回、ブランコの動きを考えた時に、ブランコの効果的な漕ぎ方と方向性が逆の「ブランコが下にきたあたりで座り込み、ブランコが上にきたあたりで立ち上がった場合 」のシミュレーション計算をしてみた。その結果は、ブランコの振動がどんどん小さくなってしまったのであった。つまり、除振効果が働いてしまうのである。

 ということは、である。Gカップバスト(いやAAAカップでも同じであるが)を揺らす女性の動きは、実は揺らしているのではなくて、Gカップバストを揺らさないために最も効果的なのではないだろうか?Gカップバストが揺れ動いてしまってはオッパイ星人はともかく、本人はとても困るわけでそのために実は彼女らは「パラメータ(パラメトリック)励振」という物理現象・科学を応用しているのではないか、と想像してみるのもオツなものではないか、と私は思うのである。

 もちろん、ブランコの動きが実は結構複雑であるの以上にGカップバストの動きは複雑である。弾性・塑性・そして様々なブラジャ〜による拘束条件も解明しなければならないだろう。それは実にメンド〜な試みではあるが、きっといつか「純真でピュア〜な心」を持つ学生諸君がその謎を解明するに違いない。「天使のブラによる拘束条件とGカップバストのパラメトリック励振」なんていうタイトルの論文を近日中に目にすることができるに違いない、と私は夢見ているのであった。
 

2000-12-24[n年前へ]

サンタクロースを捜して 

Double Role on Christmas Eve


 クリスマスが近くなると子供達は「サンタクロースにお願い」をし始める。といっても、子供達がサンタクロースがどこに住んでいるのか知っているわけもないし、かといってサンタクロースへの伝言板があるわけでもない。これがゴッサムシティに住んでいるバットマンなら夜空にバットシグナルを照らし出せば良いし、シティハンターなら駅の伝言板に書き込みをすればちゃんとメッセージは伝わるだろう。

 だけど、サンタクロースに関してはそんなホットラインは残念ながら無いのである。子供達はサンタクロースに「自分が欲しいもの」をどうやって伝えれば良いのか実際のところ判らないのだ。じゃぁ、子供達はどうすれば良いのだろう?どうすればサンタクロースが何処にいるのか知ることができるだろう?サンタクロースを探すにはどうしたら良いのだろうか?

 これまでなら、子供達は身の周りの大人達、自分よりも色んなことを知ってそうな大人達に「サンタクロースは何処にいるの?」と聞いていたに違いない。だけど、色んなことを知ってるはずの両親や保母さんも「サンタクロースが何処にいるか」は何も教えてくれない。残念ながら、色んなことを教えてくれる大人達もサンタクロースのことに関しては何故か何も知らないようなそぶりを見せる。

 そんな風に、これまでなら子供達には他に調べる術もなかった。だけど、今なら違う。インターネット上に「検索サイト」がたくさんあるのだ。今の子供達は例えばGoogleで「サンタ」と入力して検索のボタンを押すだけで、なんと25300件もの情報(2000.12.24現在)を集めることができる。子供達は「インターネット上でサンタクロースを捜す」ことができるのだ。

 だけど、子供達にはそんなサンタを捜す手段はあるのだけど、それでもなかなか上手くサンタを見つけられないことだろう。まだまだ、上手く情報を選別できないこともあるだろう。そこで、今回はそんな子供達のために、インターネットで「サンタクロースを捜して」みた結果を書いてみたいと思う。サンタクロースが誰だか調べるテクニックとそのヒントをホンの少しだけ書いてみたい、と思うのだ。
 

 さて、それではサンタクロースを捜してみることにしよう。まずは、「関係者を調べて」みる。サンタクロースと誰が関係していて、誰が関係していないのかを調べてみるのである。と、いきなり言われても判りづらいだろうから、まずは例を出してみたい。例えば、どうみてもサンタクロースの関係者のハズの「トナカイ」を考えてみよう。まずは、「トナカイ」をGoogleで検索すると23500件の情報がある。そして次に、「トナカイAND サンタ」で検索すると、9060件の情報があることがわかる。トナカイの全ての目撃情報(Googleによる)が9060件であるのに対して、「サンタと一緒にいるトナカイ」の情報は9060件の目撃情報があるのだ。つまり、9060/23500= 38.6%もの高い確率でトナカイは「サンタと一緒にいる」のである。
 

トナカイとサンタの「関係」 → どうみてもトナカイはサンタの関係者である

 この「トナカイとサンタの関係」を見せただけでは、少し疑問に思う人もいるだろう。そこで、次にサンタと無関係そうな白馬の場合で調べてみよう。果たして、白馬がサンタの関係者であるかを捜査してみるのだ。

 まずは、「白馬」単独で検索をすると108000件の目撃情報が見つかる。それでは、「白馬AND サンタ」で検索するとどうなるだろうか?なんと、795件しか見つからないのである。つまり、「サンタと一緒にいる白馬」は795/108000= 0.74%しかいないのだ。これは、どうみても白馬はサンタと無関係であることがわかるだろう。白馬に乗って現れるのはやはり「王子さま」であって、サンタではないのである。そしてまた、この検索方法の妥当性も納得して頂けることと思う。このやり方で検索を続けていけば、サンタの正体もいつか判るハズなのだ。
 

白馬とサンタの「関係」 → どうみても白馬はサンタと無関係である

 これを読んでいる子供達がこの検索方法を使えば、きっとサンタをいつか見つけることができるだろう。あとは子供達が自分で捜すことだろうから、もう私が捜すのはここまでだ。

 だけど、ちょっと気になることがあるのでそれだけは調べておきたいと思う。それは、サンタと子供と大人の関係だ。何故なら、去年「サンタが街にやってくる」の中で私は「サンタクロースの巡回問題」を考えることで、「子供達が大人になって、そしてサンタになる」と推理してみた。じゃぁ、サンタと子供と大人の関係は一体どうなっているのだろう?それだけは、ちょっと調べてみたいのだ。子供達がサンタのことを訊いても、サンタのことを何も知らなさそうなそぶりを見せる大人達は本当にサンタと無関係なのだろうか?それだけは調べておきたいと思うのである。

 そこで、サンタと一緒に目撃された(Googleに)子供と大人の割合を調べてみた結果が次の表だ。
 

サンタと子供と大人の関係
サンタと一緒に目撃された割合
子供1.4%
大人0.018%
(参考:プログラマー)0.57 %

 これを眺めてみると、とても興味深いことがわかる。なんと、サンタと一緒に目撃された子供の割合は1.4%であるのに対して、サンタと一緒に目撃された大人の割合は0.018%しかないのである。二桁も違うのだ。もう、どうみてもサンタと無関係そうなプログラマーでさえ(プログラマーには実に失礼であるが)、0.57%もサンタと一緒に目撃されているのに、大人はそれより遙かにサンタと一緒には現れないのである。0.018%なんてほとんど0%だと言っても良いくらいだ。サンタと大人が一緒に目撃されることはもう全然無いのである。

 さっきのトナカイの場合なんか、38.6%もサンタと一緒に目撃されていて、「サンタがいるところにはトナカイがいる」と言っても良いくらいなのに、それとは全く正反対だ。「サンタがいるところには大人はいない」のである。「サンタと大人が一緒に現れる」ことはないのだ。だから、きっと大人とサンタは無関係なのだろう。子供達がサンタクロースのことを大人達に訊いても何も教えてくれなかったのも当たり前だ。大人達はサンタと出会ったことがないのだから、それはしょうがない。だから、実は大人達はサンタのことを何も教えることができないのだ。ただ、サンタのことを本当に知らないだけなのだ。

 サンタが現れているときには大人の姿は見えず、大人が現れているときにはサンタは現れない。だから、大人達はサンタのことを知らない。そう単純にそれだけのことだ。ただそれだけのことだ。    だけど、もしかしたら本格ミステリー大好きの名探偵コナンのような子供であれば、そこに何かのトリックでも思いつくのかもしれない。   それでも、そんな名探偵コナンのような子供だってきっといつかは…
 

2000-12-26[n年前へ]

「読者が選ぶ2000年の10大ニュース」の不思議 

 はがき票などでは得点の低い雪印事件が、何故かインターネット票では朝日・毎日・読売ともに一位との話。確かにすごく不思議。このインターネットでの集計、いかにも何かトリックがあったりしそう。ログが見たいぞ見たいぞ見たいぞ、と。from 天声人語。(リンク)(リンク

2001-05-20[n年前へ]

オッパイ星人の力学 あなたのオッパイ星人度 編 

擬似オッパイに関するhiraxの関係式

 オッパイ星人シリーズも第六回である。いつの間にか、「片手」で数えられる回数を超えてしまった。前回の話では、大仏が差し出す「片手」も実は擬似オッパイの感触を楽しんでるのかもしれない、という結論だった。今回はそんな「時速60キロの風圧はおっぱいの感触か?」という問題の続きを少し違うアプローチで考えてみたい。そして、そもそもの出発点「時速60キロの風圧はおっぱいの感触か?」を考え直すとともに、前回の目的「そんな危ない擬似オッパイではなくて、青少年のためにもっと安全な疑似おっぱいを探す」ということについても考え直してみたいと思う。

 まずは、簡単な「あらすじ」を先に書いておこう。

 なんでも、テレビ番組の「めちゃめちゃイケてる!」の中で「時速60キロの風圧はオッパイの感触である」と言っていたらしい。そしてまた、人間そして愛について日夜取り組んでいる「性と愛研究所」の「おっぱいの感触と風圧に関する考察」中で、「時速60kmでは全然オッパイの感触ではなくて、ちょうど時速100kmを境に急にオッパイの感触を感じます。」というメールが紹介され、擬似オッパイの感触を受けるのは時速100km以上だと結論づけられている。前回、私自身も東名高速で出勤途中に確認してみた感じでは「時速100km/h」以上が妥当に思われた… と、その時は思われたのだが、先日またもや東名高速で出勤途中にふと実験し直してみると何か違うのである。「時速100km/h」では風圧が強すぎるのだ。「時速60km/h」でも「何やら十分イケてる感じ」に思えたのである。「オヤ?これは一体どういうことだ?」と私は疑問に思うと同時に、そういえば「時速60キロの風圧はオッパイの感触か?」という問題を長いこと放り出していたなぁ、久しぶりにアレをやってみるかぁ(遠い目)と思い筆を取る次第である。

 この前、

では車の窓から突き出した掌の指の形状を考えながら、その指の周りの空気流の計算してみた。もちろん、こういった形状的なアプローチも必要なのであるが、原理的なものを考えようとした場合にはそれはちょっと応用編すぎる。今回は単純な近似則を使って、「風圧はどの程度の大きさなのか?」「そして、その風圧の大きさはどの程度のオッパイの大きさなのか?」という風に考えていくことにしよう。
 

 まずは、下に示すのが単純な手と複雑な手だ。左が私の掌で、右が私の目標ドラえもんの掌である。私の掌は結構複雑な形状をしている。それに対して、ドラえもんの掌の方は極めて単純、球そのものである。もう、ツルツルの球そのまんまなのである。
 

複雑な手(左)と単純な手(右)
複雑な手
単純な手

複雑な私の掌の方は、さすがに複雑というだけあって掌の周りの空気流なんかを計算しようとすると、結構それは複雑だ。何しろ、前回は簡単な空気流の計算を行っただけでも出力ファイルは1ファイル当たり1Gバイト程になった位である。
しかし、右のようなドラえもんの単純な掌の場合はどうだろう?ツルツルの球そのまんまの掌は空気流により、どんな力を受けるだろうか?こちらの場合も計算は複雑なのだろうか?

 実は、このツルツルの球そのまんまの掌の場合はそれほど計算は難しくないのである。一般的に、速度vで動く半径rの球が受ける「空気の粘性により生じる抵抗力」はストークスの法則により、

  • 粘性抵抗
と表されることが知られている。ここで、ηは空気の粘性率である。標準状態の空気ではη=1.82x10^-5(kg/ms)である。式を眺めれば判るように、この粘性抵抗は球が動く速度vに比例した大きさになる。

 どうして粘性によって抵抗力が生じるかはまた別の回で考えることとして、とりあえず掌が受ける抵抗にはもうひとつ大きなものがある。それが、一般的に「慣性抵抗」と言われるものである。こちらの方は、掌が静止している空気の「いわゆる」速度を変化させることによる抗力であり、半径rの球に対しては近似的に、

  • 慣性抵抗
と表すことができる。Cdは物体の形状から定まる抵抗係数であり、ドラえもんの掌のようなツルツルの球の場合は0.5である。また、ρは空気の密度であり、1.29(kg/m^3)である。この慣性抵抗の大きさの方は球が動く速度vの二乗に比例する。

 ツルツルの球形状の掌の半径rは、私の掌を握りしめた時の大きさを参考にして0.1(m)としてみた。もちろん、このサイズではちょっとでかすぎるわけだが、実際の掌の形状はもっと複雑で空気抵抗が大きいことを考慮して、実際の掌の受ける力に近づけるために大きめに設定してみた。

  さて、掌を窓から出す車の速度を時速60km/hとか100km/hとかいった辺りで

という条件下で計算を行うと、粘性抵抗よりも慣性抵抗の方がはるかに大きく、掌の受ける力はほとんど慣性抵抗である。試しに、これらの数値を使って窓から出した(単純な)掌が受ける力を計算してみたのが次のグラフである。このグラフを見れば、窓から出した掌が受ける力が車の速度の二乗に比例していることが判ると思う。なお、ここで掌が受ける力の単位は(g重)に換算したものである。オッパイ星人の力学を考えるときの単位はkgでなくて、gの方が使いやすいのである。
 
窓から出した掌が受ける力 ( g重換算 )

 まずは、このグラフを見ると時速60kmでは掌に300g重位の力を受けていることが判るし、それが時速100km程度になれば大幅にその力は増えて800g重程度になる。掌にズシっと力を受けるわけである。

 さて、掌が受ける力が判ってしまえば、こっちのものだ。何しろ、こっちには懐かしのオッパイ星人の力学シリーズ第一回

で計算した「胸のカップ数とオッパイ一個あたりの重さ(g)」(もちろん、この「オッパイ一個あたりの重さ」の値はどうにもおかしいところがたくさんあるのだが、そこはそれ女性の神秘(トリック?)なのである)がある。これを使って、窓から出した掌が受ける力を比較してみることにしよう。
 
胸のカップ数とオッパイ一個あたりの重さ(g)

 この「オッパイ一個を持ち上げるときの掌が受ける重さの感覚」を「窓から出した掌が受ける力」と比較してみる。すると、窓から出した掌が感じる擬似オッパイがどの程度の大きさであるかが判ることになる。極めてバーチャルな擬似オッパイのカップサイズが判るわけである。

 というわけで、下に示したグラフが

  • 窓から出した掌が受ける力 ( g重換算 )
  • 胸のカップ数とオッパイ一個あたりの重さ(g)
を重ね合わせた「擬似オッパイに関するhiraxの関係グラフ」である。
 
窓から出した掌が受ける力 ( g重換算 )
胸のカップ数とオッパイ一個あたりの重さ(g)
を重ね合わせたもの

 おやっ、なかなか良い対応が見られるではないか!時速60km/hというと、C〜Dカップ位のオッパイの感覚で、時速100km/hだとFカップ位である。時速30kmでもA〜Bカップ位のオッパイを持ち上げる位の力を窓から出した掌は受けていることになる。

 ということは、各人の「擬似オッパイを感じる速度」が判れば、「その人が願うオッパイのサイズ」が判るのではないだろうか?そして、もし「その人の願うオッパイのサイズ」が結構大きければ、それはすなわちオッパイ星人度が高いということになるし、「その人の願うオッパイのサイズ」が小さければオッパイ星人度が低いということが判るわけである。

 例えば、先の「時速60kmでは全然オッパイの感触ではなくて、ちょうど時速100kmを境に急にオッパイの感触を感じます。」というメールの書き主の思うオッパイのサイズは何とFカップである、ということが判るわけだ。実際のところ、何が標準かどうかは判らないが、Fカップというのはかなりな巨乳に思えることであるし、このメールの書き手はとてもオッパイ星人度が高い、ということになる。
 
 

擬似オッパイ速度からみるあなたのオッパイ星人度

 ぜひ、あなたもこのグラフを片手に、走る車の窓から手を突き出し、掌に受ける擬似オッパイの感覚を確かめて欲しい、と思う。そして、「擬似オッパイの適正速度」を頼りにあなたのオッパイ星人度をチェックして欲しいのである。そして、その結果を是非私(jun@hirax.net)まで知らせて頂けたら幸いである。

 さて、前回「安全な擬似オッパイ」を探すべく考察をしてみたわけだが、実は考え直すべきは「人の願うオッパイのサイズ」であったのかもしれない。Eカップ巨乳を願うから時速100km/hが必要だったのであって、Cカップで満足すれば、時速60km/hで十分だったのである。そして、Aカップを願うならば、スクーターでもオッケーの時速30km/hでこと足りるのである。そう、実は車の窓から掌を突き出す擬似オッパイはとても安全なものだったのである。その本来安全な「車の窓から掌を突き出す擬似オッパイ」を危険たらしめていたのは、「高すぎるオッパイ星人度」だったのである。

 というわけで、交通安全、そして世界平和へ通じる道は、実はオッパイ星人度を低くしていくことにあるのかもしれない、と思う今日この頃なのであった。
 

2001-07-26[n年前へ]

ファイヤートリックボブ 

 これを買ったら気分がハイになるだろな。本物のジェットエンジンを搭載した、本物の自家用ジェット機。(リンク



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