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2015-02-09[n年前へ]

実は(まるで左利きのような)少数派で不自然な「自転車の右側ブレーキ=前輪」セッティング!? 

 サンフランシスコのフィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman's Wharf=漁師の波止場)に行くと、左利きの人たち用のモノを売るお店 Lefty's, the Left Hand Storeがあった。なるほど、たとえば、ほぼ全てのカメラのシャッターボタンが右側に位置しているように、多くの商品は右利き用に作られている。右利きの私は、その便を享受しているが、少なからずいる左利きの人たちは、もっと左利き用の商品もあったら良いのに…と思うに違いない。

 Lefty'sを眺めつつ思い出したのが、米国で自転車を借りるとき、「左が前輪ブレーキで、右側が後輪ブレーキだ。英国から来た人が、間違えて、右側で急ブレーキを掛けて、大変なことになったからな」という説明を受けたことだ。売られている自転車のブレーキのセッティングが右側=前輪・左側=後輪なのは、英國や日本といった比較的少数の国で、他の多くの国では逆のセッティングになっている。

 だから、(日本国内向けのみに製造されているものを除けば)世界市場を視野に作られている自転車は、右側ブレーキ=後輪・左側ブレーキ=前輪用に作られている。実際、普段乗ってる自転車を撮影してみると、本来の設計とは左右逆に取り回されたブレーキワイヤーが異常な曲がり方になってしまっている。たとえば、持ち手の左側ハンドル根元から出たブレーキワイヤーは、急激に曲がった後にフレーム本体の左側に回されているし、右側ハンドルの根元から出たブレーキワイヤーも前輪右側に急カーブを描いている。物理的には、不自然極まりないワイヤーの取り回しだ。

 普段意識することはないけれど、日本で(世界向けに作られた)自転車に乗っているということは、右利き用製品を左利きの人たちが使うような状況だ。日常生活で身の周りにあるモノたちが、意識せずとも多数派だった自分たち向けに作られていることもあるが、実は少数派の自分たちが不自然な使い方をしていることもある。円グラフの「多数派」「少数派」どちらに自分がいるかを意識してみるのも、結構面白いものだ。

実は(まるで左利きのような)少数派だった「自転車の右側=前輪ブレーキ」セッティング






2015-04-12[n年前へ]

「前輪が遙か前に位置する自転車」の操作感覚を味わってみたい!? 

 自転車のハンドルを回すと、前輪が切られ・自転車が方向を変えていきます。そんな機器を扱っていた自転車屋さんだったライト兄弟が作り出した飛行機は、舵を切るための羽が(自転車と同じく)先端に着いていた…と思わず連想してしまうくらい、自転車の舵を切るのは前輪の役目です。

 「方向を変えるために前輪が曲がる」ことは同じなのに、不思議に思わされるくらい前輪が遙か前の方に位置する自転車を多く見かけるようになりました。そんな自転車を見かけるたびに、一体どんな操縦感覚なんだろう?カーブを曲がる時のバランスはどんな感じなんだろうか?…という疑問に襲われ、思わず尋ねてみたくなります。きっと私だけで無く、乗ったことが無い人なら100人が100人そう思うはずです。

 こうした前輪が遙か前に位置する自転車、操作感覚を味わってみたいものです。そしてまた、どうしてこういうデザインをするに至ったか・どうしてそのデザインが実現可能になったか…といったことを知りたくなります。



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