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2014-09-14[n年前へ]

巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「絵具の表面が作り出す輝き」を感じてみよう!? 

 巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「絵具の表面が作り出す輝き」を感じてみよう!? を書きました。

 鮮やかな絵具自身の色を眺めれば、普通に撮影・印刷されたカタログではわかりづらい絵画の色使いがわかるかもしれないですし、絵具の表面が作り出す輝きからは、表面の反射特性を作り出した巨匠の筆使い(のかすかなさまを)を感じることができるかもしれません。

 ちなみに、この記事に書いた方法でクリムトの"Frauenbildnis"もVR表示してみましたが、これなどは特に本物を観た時の印象にかなり近いかと思います。

巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「筆が作り出す表面の輝き」を感じてみよう!?巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「筆が作り出す表面の輝き」を感じてみよう!?巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「筆が作り出す表面の輝き」を感じてみよう!?






2014-11-30[n年前へ]

巨匠絵画の埋蔵文化財発掘をしてみたい! 

 岡本太郎が1970年代に描いた「歩く人」の下には、幻の絵といわれた岡本太郎の1952年作品「歩く人」が隠れていることが明らかになっています。右に貼り付けた画像の解説には、岡本太郎「歩く人」1952年と書かれています。しかし、この「歩く人」は、実は1970年代に描かれたもので、1952年に描かれた「歩く人」は、私たちの目に見える絵具の遙か下に人知れず眠っているのです。(参考:修復家だけが知る名画の真実

 岡本太郎が1952年に描いた「歩く人」は、描かれた記録はあって、その姿が白黒写真として記録され・残っています。…けれど、その絵は別の絵画(新しい「歩く人」)の下に埋蔵されてしまっているので、その姿を見たことがある人は、今はもういません。

 1952年「歩く人」の姿を表に出そうとすると、その上に描かれた1970年代の「歩く人」を破壊しなければなりません。それはあまりにもったいないし可逆的ではない…というわけで、1952年に描かれた「歩く人」が、表に・目に見えて出てくることはないのです。

 X線CT顕微鏡やX線分析(XMA)などを使えば、絵具種を推定しつつ3次元構造の計測を行うことができるかもしれません。そして、さらにその複層構造を3Dプリンタで作り出せば、誰も見ることができない幻の作品を甦らせることができるかもしれません。

 巨匠が描いた油絵の複製…は今では数多く行われています。これからの時代、単なる複製ではなく・実際に眺めることができないもの(けれど目に見えず隠れて存在しているもの)を目で見ることができる形にしてみる…というのも面白いような気がします。



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