2011-02-10[n年前へ]
■顔写真と合成して髪形シミュレーションができるアンドロイドアプリ
「顔写真と合成して髪形シミュレーションができるアンドロイドアプリ」
エキサイトは、髪形のシミュレーションができるアンドロイドOS用アプリ「ヘアスタイル検索&髪型シミュレーター by Beauty-Navi」を開発し、NTTドコモのスマートフォン向けに配信を開始した。
美容室検索サイト「ビューティーナビ」に掲載されている髪形を、長さ別や場面別で検索できる。また、プロのスタイリストがスタイリングした髪形を、自分の顔写真に合成してシミュレーションできる機能を搭載した。
2011-04-23[n年前へ]
■工学を超えていくために
福島第一原子力発電所の事故のニュースを眺めつづけた。早野龍五先生のツイートによれば、私たちにはSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク システム)という虎の子があるようであった。なにやらシミュレータであるらしい。私は発表を待ち望んだ。
待ちながら、私は「工学の限界」について考えあぐねた。蓋を開けてみれば、示されたのは試算だった。工学の限界どころではない。工学は徹底的に負けたのだと、私は悟った。この敗北の責任を、工学は取らなければならない。そしてようやく、私はSPEEDIについて調べはじめた。
工学の敗北を徹底的にならしめるために、私はSPEEDIがこの原子力災害において果たした役割──果たさなかった役割を見つめることにした。手始めに、似たような結果を示すコードを開発し、自由に配布できるようにしようと企てた。SPEEDIは私が片手間に開発できる程度のソフトウェアであり、つまり、お粗末で信じるに足りないことを示したかった。そのようなものを後生大事に抱えこんでいるとしたら、そんな工学は滅べばいいと心底思った。
2011-06-21[n年前へ]
■解析解より「数値シミュレーション」を好む人がいる理由
私は「因果関係に落とし込みづらい数値シミュレーションより、(可能であるならば)解析解の方がよっぽど使いやすい」と考えています。数値シミュレーションは、極論に言えば「こういう条件なら、こういう結果になった」「こうしたら、こうなるらしい」というものにすぎないので、「もたらしたい結果を実現するためには、どういう条件にすべきか」といった逆問題、私たちが日頃考える「どのような選択をすべきか」という問題を解くためには、「うまくない」方法であるわけです。解析解は単純明快に因果関係と対策を与えてくれるのに、数値シミュレーション結果はそれを眺めて頭を悩ませなければなりません。
けれど、そんなことが「常識でなかったり」もします。解析的に解けるようなことに対して、(信頼性がどれだけあるかもわからない)数値シミュレーションをなぜか好んでしてみたりする、という話も非常に多くあります。「そんなことは数値シミュレーションをするまでもなく、○だから×で△になるのは当然ではないか」という印象を抱いてしまう数値シミュレーションを眺めることも多いものです。
たいていのことには、「納得しうる理由」があります。だから、解析解より「数値シミュレーション」を好む人や組織が多いのには理由がある、と私は思っています。ここでいう「理由」というのは、「解析解を使える状況下であっても、数値シミュレーションの方を重宝がる人を作り出す」理由です。
そこには理由があるはずだ…とも思っているのですが、その理由をなかなかシンプルに見つけ出すことができずにいます。…ひとつのポイントは、「解析解が単純明快に因果関係と対策を与えてくれる」ことに対して、その「単純明快さ」「頭を悩ます余地が少ない」ことにあるのかもしれない、とも考えています。…が、よくわかりません。
解析解より「数値シミュレーション」を好む人がいる理由、それは一体どんなものなのでしょうか?
2011-11-07[n年前へ]
2011-12-01[n年前へ]
■ビリヤードの「バタフライ」トリックの「配置図」
「おっ?これは!」と驚かされるビリヤードのトリックショットに「バタフライ」があります。ビリヤード台の中央近くに6つの玉を置き、それらに手玉をぶつけ、一撃で6つの玉をすべてポケットに落とすというテクニックです。
バタフライの玉配置をまずは単純に描いてみると、下図のようになります。左右対称に3つの玉をくっつけた状態で置き、左右にある3つの玉と3つの玉の(玉の大きさの2/3ほどの)隙間に手玉を打ち込む、という具合です。図を眺め、そして玉の動きを実際に眺めていると、玉配置の妙(たえ)に感嘆させられます。玉同士が衝突する際のズレやすべりを経て、6つのポケットへと玉が放射状に転がっていく動きを作り出す仕組みですが、実に絶妙です。(参考:スローモーション動画)
ビリヤードのゲームソフトなどは、こういう動きをどのように再現しようとしているのでしょうか?玉の動きを単に剛体球として計算しようとすると、このバタフライのようなトリックは再現することができないでしょう。だとすると、ボール同士の接触が時間をかけて行われるような(たとえば個別要素法のような)計算を(パラメータ調整などで)「らしく」適当に実装しているのでしょうか。
もしも、ビリヤード玉の衝突後の動きを予測・表示するAR Poolを使って、このバタフライトリックを眺めてみたら、一体どういう「未来予測」がされるのでしょうか?
それにしても、「単純なシステム」なのに驚かされること・面白いことが、世の中には意外に多くあるものです。