2002-11-26[n年前へ]
■ノートPCの液晶を外部ディスプレイにしよう
前から興味があったからやってみた。まずはWindows2000のデスクトップPCにディスプレイカードを二枚さして、マルチモニター環境にする(といっても実際に繋がっているモニターは一つだけ)。で、CRTは片方だけつないで、もう片方のディスプレイは単なるダミーにする。ダミー用のディスプレイカードは遅いヤツで全然構わない。
で、そのダミーのディスプレイの方をVDACCドライバーでvncに転送する。で、ノートPCの液晶ディスプレイにその画面を表示する、という手順。あくまでサブと割り切れば結構使える操作感になった。サブでは何かのドキュメントを表示させておくだけ、とかでも結構便利だし。
もちろん、ノートPCの液晶画面はデスクトップPCのダミー画面と同じサイズ以上の必要があるが(というより、デスクトップPCのダミー画面をノートPCの液晶と同じサイズに設定して)、とりあえず「古いディスプレイカード」と「ノートPC」があるなら、試す価値はありありではないでしょうか。ハイ。
2002-12-02[n年前へ]
■プラスαの付加価値
WEBページで使われている画像を見ると、ちょっと最近考えてしまう。何かの話題を説明するような画像を用意することは困難なわけで、単に他から自分のところにコピーして使ってあるものも見かける。それではあまりに「他人の褌じゃなかろか」と思ったりする。せめて、自分なりの落書きの一言でも画像中に入れるとか、何かのプラスアルファ(その価値を他人も認めるかどうかはともかく)を自分なりに付けるべきじゃなかろうか。それができないなら直リンクするとか。「直リンクお断り」と宣言しているようなサイトで有れば(そうでなくとも多くの場合は)、そもそも画像をどっかにコピーされるなんて問題外だろうし。(ちなみに、hirax.netに関してはもちろん直リンクOK、で、もし画像をローカルコピーして公開するなら「何らかの付加価値をその画像に付け加えるべし」です。それができないなら、直リンクということで。)
もちろん、私もこういうことをしないわけじゃないけれど、綺麗さを彩る「○×△」を眺めていると、うむむーとちょっと考えてしまうのである。毎日毎日、何かの話題に適切な画像(大抵の場合文章よりも時間がかかる)を作るなんて大変だから、とはいえねぇ。
2003-02-19[n年前へ]
■ぶろ…ぐ? その1
一連のテキストを読みながら、2ちゃんねる研究の2003.1.19の文章を思い出した。オリジナルはいずれ消えるということなので、ここに引用しておこう。
「CNP」それ自体には何の意味もありません。 CNPheadlineの一日あたりのページビューは2000程度でした。… また「CNP」自体は空のダンボールの箱のようなもので、それだけあっても仕方がありません。 もちろん同様の企画を始めるのは全然構わないのですが、箱の中に入れるモノがあるのか、についてよく考えてみる必要があると思います。 … 新たに(CNP的な企画を)始めるとしても、重要なのは、既存のサイトがどれだけ参加するかではなく、新たな参加者(つまり企画に賛同してサイトを新設する人)をどれだけ確保できるかということだと思います。 だいたい個人サイトの寿命は1年とか2年とかそんなものですので。 … 保存委員会さんの方は、やたらとうちのサイトやCNPに大きな価値があるとか思っているようで、何というかネット初心者特有の勘違いを感じました。 というより、私もネットを始めたばかりの頃は同様の勘違い、つまり個人サイトの世界で「大手」だったりするサイトをかなり凄いものだと誤解していました。 これはある種の遠近法の転倒というか、この世界にどっぷり浸かっていると、近くから見ると小さなモノでも大きく見えるという原理で、「大手サイト」が凄いものだと思えたりするということです。 そしてこういう「勘違い」は程度の差はあるにせよ、個人サイトに関与するひとたち全般に共有されているものです。 … 実際には発行部数が数万部程度の読者投稿型の雑誌で常連になっている程度のことなのですが、(もちろん一般の人はそんな雑誌はまったく見ないし存在すら知らないが)、その雑誌に夢中になっている特殊なひとにとっては、その誌上におけるステータスが極めて重要であると思ったりする…、あるいは、重要であると勘違いするひとだけが投稿する、ということです。 … 何にせよ、 CNP的なものを始めるなら、今までに存在したCNPとは直接的な連続性のない新企画というスタンスでお願いします。 そして、そういうまったく新しいものの方が発展性や可能性があると思います。何かが終了すれば別の新しいものが…、ということで。
2003-05-04[n年前へ]
■スカしッ屁の風速ベクトル
おならの流体力学 放出口外側のパンツ内側編
少し前まで、米軍のステルス戦闘機などの話をニュースで見かけることが多かった。ステルス戦闘機といえば、それはもちろんレーダーには映らないわけで、「音はすれども姿は見えない、まるでアナタは屁のような」戦闘機なのである。これが通常の戦闘機の場合であれば出撃したりするとレーダーに写ってしまって大きな襲来警報のサイレンとともに迎えられたりするわけであるが、ステルス戦闘機の場合にはそんな襲来警報の音もなくいきなり出現するわけで、いわば音を伴わない「スカしッ屁」のようなオソロしい戦闘機なのである。しかし、ステルス戦闘機もオソロしいのだが、スカしッ屁だって十分オソロしい。何しろ、「音のしないおならは臭い」「スカしッ屁は臭い」とよく言われるほどそのに臭いは強烈だとされているのである。スカしッ屁は、ステルス戦闘機のごとくいきなり我々の鼻腔奥深くに達し、そして姿を現した瞬間にはもう我々の体の鼻の奥にその恐怖の毒ガスを充満させていくのである。
ところで、ステルス戦闘機の恐ろしさはともかく「音のしないおならは臭い」というのは本当なのだろうか?当たり前のように口にされる「スカしッ屁は臭い」というセリフであるが、それは何か事実に基づいたものなのだろうか?そんなことはきっと誰しも一回は不思議に思ったことがあるに違いない。そこで、資料などを調べてみると実際にスカしッ屁は臭いという科学的根拠があるらしい。何でも、音がするしないは大抵の場合「おならの量」で決まるらしく、おならの量が多い場合には音がして、おならの量が少ない場合には音がしないというのである。そして、量が多いおならの原因は穀物を食べた時にでんぷんや繊維質が発酵して発生するメタンガスで、それはほとんど臭くないというのである。ところが、量が少ないおならの場合には、そのおならの原因は肉類の蛋白質・脂肪類が発酵して発生するアンモニア・インドールなどで、これが実に臭いというのである。だから、量が多いおならすなわち音が出るおならは臭いけれど、「量が少ないおなら」つまり音のしないスカしッ屁は臭いというのだ。統計的には「臭くないスカしッ屁は気づかれない」から「気づかれるスカしッ屁は必ず臭い」「だからとりたててスカしッ屁が臭いわけではない」という理屈も成り立ちそうなものだが、そんな理屈はさておき「スカしッ屁」の臭いは事実オソロシいものらしい。
「スカしッ屁」の臭いが事実オソロシいとすると、音もなく訪れるそんなオソロシイ兵器から私たちはどのようにして身を守れば良いのだろうか?音もなくいきなり鼻腔に忍び寄ってくる「スカしッ屁」という恐るべき化学兵器からどのようにすれば身を守ることができるのだろうか?そこはもちろん、身を守るためにはまずはその対象をよく知らなければならないのである。敵を知らずして敵に勝つことはできないのである。「スカしッ屁」から身を守るためには、「スカしッ屁」をよく知らなければならないのである。別にそんなことを知りたくもない、という気持ちはもちろんココロの奥底に強く強くあるのだけれど、身を守るためにはそんなことは言っていられないのである。自分のみを守るためには、私たちはおならについて少しばかり考えてみなければイケナイのだ。…というわけで、今回はおなら(毒ガス)が体内から放出(放屁)されたのちに、オナラ放出口近辺で起きている現象を考えてみることにしたい。
今回は、まずはオナラが体内から外に放出された瞬間を考えるために、とりあえず「音のするオナラ」と「スカしッ屁」が「黄門様」から放出されたあとの噴出風速ベクトル(放屁ベクトル)をナヴィエ・ストークス方程式の計算エンジンにNaSt2Dを使って計算してみた。計算領域は放出口の外側、パンツの内側というごく狭い領域である。計算領域の左中央辺りに黄門様が位置しており、計算領域の右側にはパンツがある。また、ここではパンツと言ってもビキニやブリーフのようなピッタリお肌に密着タイプではなく、トランクスのように肌との間に空間が存在するタイプを仮定している。そして、「音のするオナラ」の場合には強く早く小刻みに「ブーッ」っとオナラが放出口から放出され、「スカしッ屁」の場合には「スーッ」と弱~くオナラが黄門様から放出されることにしてみた。下の二つのグラフが、そのようにして計算してみたオナラが出たときの黄門様の外側パンツの内側における「音のするオナラ」と「スカしッ屁」のオナラ噴出風速ベクトルである。音でいうなら、左が「ブーッ」で、右が「スーッ」なのである。
もちろん、言うまでもなく上の計算は実に大雑把で簡易的なものだが、「音のするオナラ」の場合には、おならの風速ベクトルの方向が刻々変わり、またその大きさも大きいことから、放出口外側ですぐに急速に拡散してしまうことが予想される。すなわち、毒ガス濃度がパンツ内ですぐに薄まり、おならガスの危険度が低下していることが判る。黄門様の外側パンツの内側でおならガスが急速に拡がっているようすが目に浮かぶようである。絶対に、目に浮かべたいとは思わないのだがこのグラフを見るとそんな様子がまぶたの裏にまざまざと浮かんでしまうのである。
それに対し、「スカしッ屁」は「スー」っと滑らかに出るがために毒ガスが拡散せず、放出口を出た後も毒ガスの危険濃度を保ったまま「まとまったガス雲」として戦隊飛行を続けていくことが予感される結果なのである。「スカしッ屁」はその毒ガス成分だけでなく、そのガス拡散度合いも考えてみる価値もあるかも知れない(考えたくないが)、とも思わせるのである。
というわけで、今回は何とも中途半端な計算をしただけで、オナラの風速ベクトルを予想しそのオナラの運命に考えを巡らせてみたのであるが、その中途半端さには実は理由がある。何しろ、これまでスクール水着、疑似オッパイ、山本式エアコンなどさまざまな物体に対する流体計算をしてきたが、今回の黄門様近くのスカしッ屁の風速ベクトル計算ほど何ともやる気がおきず、気が乗らず、頭の中で計算対象を想像したくないものも初めてなのである。対象物を強く心の中でイメージできなければ、まともな予想などもできないわけであるが、どうにもパンツの中のオナラをイメージしたくなかったのである。そのせいで、どうにも中途半端な結果になってしまったのである。
あぁ、こんなことではオナラから身を守ることができないぞ、おならを心の中で強くイメージしなければイケナイぞ、と強く自分を戒め、続編へ向けてがんばらなければと思う今日この頃なのである。が、しかしまた、おならを心の中で強くイメージするのと、オナラから身を守るのであればどっちが重要か少し悩んでしまい、続編もちょっと…と思ったりもする今日この頃なのである。