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2014-09-14[n年前へ]

巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「絵具の表面が作り出す輝き」を感じてみよう!? 

 巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「絵具の表面が作り出す輝き」を感じてみよう!? を書きました。

 鮮やかな絵具自身の色を眺めれば、普通に撮影・印刷されたカタログではわかりづらい絵画の色使いがわかるかもしれないですし、絵具の表面が作り出す輝きからは、表面の反射特性を作り出した巨匠の筆使い(のかすかなさまを)を感じることができるかもしれません。

 ちなみに、この記事に書いた方法でクリムトの"Frauenbildnis"もVR表示してみましたが、これなどは特に本物を観た時の印象にかなり近いかと思います。

巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「筆が作り出す表面の輝き」を感じてみよう!?巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「筆が作り出す表面の輝き」を感じてみよう!?巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「筆が作り出す表面の輝き」を感じてみよう!?






2014-09-21[n年前へ]

手の上に乗る「クリムトの絵画」を作ってみよう!? 

 フィラデルフィア美術館所蔵のゴッホ「ひまわり」をタブレット上で再現してみよう!?と同じく、手作りの自動回転偏光フィルタ付きデジカメで撮影したフィラデルフィア美術館所蔵のクリムト(Klimto )"Frauenbildnis"を、iPad mini上で作り出してみました。実物は高さ2メートルを超えるような大きな絵画ですが、それを掌の上で小さくミニチュアで再現して眺めてみるのも、結構楽しいものです。

2014-10-04[n年前へ]

画家の「代表色」を当てる目(色)利きゲームをしてみよう!? 

 4人の画家が描いた名画をGoogle画像検索で集め、画像を構成する「代表的な色」を算出して並べてみました。絵画中の画素を色度距離でクラスタリングすることで「数個」に絞る、ということを収拾した画像群にそれぞれ適用して、得られた「色」を並べた、という具合です。

 画家が使う色には、その時代に使われていた絵の具の特徴や時代が好んだ色や、あるいは画家自身の好みなどを反映した特徴・個性があって、色を見れば一目瞭然に描いた画家を感じることができるに違いない…と思い並べてみましたが、一体どの時代のどんな4人が登場しているのかどうかわかるでしょうか?

 ちなみに、登場している画家は、フェルメール・レンブラント・ゴッホ・ゴーギャンです。これを眺めてみると、ゴーギャンはやっぱりゴーギャンで、レンブラントもやはりレンブラント…そして、ゴッホの代表色は、変色しがちなクロムイエローがもしも変色していなかったら、どんな鮮やかな色だったろうか…とか色々想像したくなります。

画家の「代表色」を当てる目(色)利きゲームをしてみよう!?






2014-10-05[n年前へ]

画家が使った「色」を「距離」にした「画家の空間」を描いてみよう!? 

 昨日は、画家の「代表色」を当てる目(色)利きゲームをしてみたので、今日は画家の代表作をGoogle画像検索で収拾し、それら名画に使われている使用色を「距離」として、つまりは色空間での距離をものさしにして、画家の「地図」を描いてみました。

 そんな色空間を眺めてみると、たとえばゴッホが描いた絵画の色空間を眺めてみると、左(上)の領域、つまり、緑(や赤)を主体にしたものよりも、それ以外の青や黄色の世界が「眩しい昼」や「星輝く夜」っぽくて好きだなと、自分の好みを感じたりします。

 あるいは、フェルメールの絵画を集めた世界地図を眺めると、…使われている色の違いというのか、あるいは、その明るさ・鮮やかさの違いというのか、北向きの窓から室内に差し込む光を頼りに描かれた絵はぼんやりとしていて、明るさが足りない日本海側の冬景色…に見えてきたりします。

 ちなみに、「ゴッホの世界地図」を作ってる途中の計算動画は、下のような感じ。まるで、ゴッホの絵画たちがみんなでダンスを踊ってる感じ。マティスが描いた絵画で眺めてみるのも結構面白いかも。

画家が描いた絵画に使われた「色」を「距離」にした、「画家の空間」を描いてみよう!?画家が描いた絵画に使われた「色」を「距離」にした、「画家の空間」を描いてみよう!?画家が描いた絵画に使われた「色」を「距離」にした、「画家の空間」を描いてみよう!?






2014-11-30[n年前へ]

巨匠絵画の埋蔵文化財発掘をしてみたい! 

 岡本太郎が1970年代に描いた「歩く人」の下には、幻の絵といわれた岡本太郎の1952年作品「歩く人」が隠れていることが明らかになっています。右に貼り付けた画像の解説には、岡本太郎「歩く人」1952年と書かれています。しかし、この「歩く人」は、実は1970年代に描かれたもので、1952年に描かれた「歩く人」は、私たちの目に見える絵具の遙か下に人知れず眠っているのです。(参考:修復家だけが知る名画の真実

 岡本太郎が1952年に描いた「歩く人」は、描かれた記録はあって、その姿が白黒写真として記録され・残っています。…けれど、その絵は別の絵画(新しい「歩く人」)の下に埋蔵されてしまっているので、その姿を見たことがある人は、今はもういません。

 1952年「歩く人」の姿を表に出そうとすると、その上に描かれた1970年代の「歩く人」を破壊しなければなりません。それはあまりにもったいないし可逆的ではない…というわけで、1952年に描かれた「歩く人」が、表に・目に見えて出てくることはないのです。

 X線CT顕微鏡やX線分析(XMA)などを使えば、絵具種を推定しつつ3次元構造の計測を行うことができるかもしれません。そして、さらにその複層構造を3Dプリンタで作り出せば、誰も見ることができない幻の作品を甦らせることができるかもしれません。

 巨匠が描いた油絵の複製…は今では数多く行われています。これからの時代、単なる複製ではなく・実際に眺めることができないもの(けれど目に見えず隠れて存在しているもの)を目で見ることができる形にしてみる…というのも面白いような気がします。



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