hirax.net::Keywords::「登場人物」のブログ



2002-04-27[n年前へ]

視線のベクトルは未来に向くの? from 某さん 

10年位前、「アキラ」の英語版コミックを買って、日本版オリジナルと見比べてみたときページの進行方向(日本と逆)にあわせてコマを裏返し(勿論、服のボタン等は書き直し)てありました。確かに未来を見ているはずの登場人物がアメリカに行ったら過去を見つめているんじゃカッコつかないですもんね。
そのまんま裏焼きしても大丈夫なのは「リングにかけろ」位でしょうか。(右利きと左利きはかわるけど)

2003-10-11[n年前へ]

「源氏物語」主要登場人物相関図 

 源氏大学.comの中のコンテンツ「源氏物語主要登場人物相関図」他のコンテンツの「源氏物語占い」も面白い。

2003-12-06[n年前へ]

外来語言い換えプログラム 

 国立国語研究所による「外来語」言い換え語一覧を利用して、外来語使いまくりの文章を他の言い方に言い換えてくれる「言い換えプログラム For Windows」付きで、しかも変換前と変換後の文章のサンプル付きの「外来語言い換えプログラムとVBScriptのススメ」 これはとても面白い。
 私はミステリが好きだが、海外のミステリでありがちな登場人物がカタカナで長い名前だったり、新本格派辺りでありがちな複雑な感じの名前の登場人物達だったりすると、もうこれが全然読む気分にならない(本当にミステリが好きなのか?)。先の変換前の文章は海外ミステリみたいだし、変換後は新本格派のミステリみたいだ。どちらにしても、睡魔が襲ってくるのは私だけか(多分そう)。

2004-01-21[n年前へ]

「此処ではない何処か」 

 ずっと前に、休日に実験兼打ち合わせをしなくてはならないことがあった。そこで、私も含めて三人が実験室で落ち合うことになった。ところが、落ち合う時間近くになった頃、その内の一人の人から私に「ちょっと事故を起こしちゃったので遅れる」という電話があった。

 その人が数年前に書いて、そして出版した本を去年ゆっくりと読んでいた。何故、ゆっくりだったかというと、読むのがなかなかに辛かったからだ。舞台もどの登場人物もそれが何処で誰のことだかよく判る妙に具体的な私小説だったからだ。しかも、その話の内容はといえば、本の帯をそのまま引用するなら、「許されない関係の恋」なのだったからなおさらだ。チラシの言葉を借りるなら、その本は「苦しさを宿として描いた恋愛小説」というのだから、それはもう読み辛いとしか言いようがなかった。

1 といっても、舞台や登場人物がいる世界は、私が少し眺めていた風景とは少し時間がずれていて、二年くらい時間が経過しているようだった。だから、私が知っていた世界とも少しずれているような感じだった。だけど、それがなおさら虚実の境もよく判らなくさせて(時折、全て事実でないかという気にも襲われたが)、なんとも妙に生々しく感じられて、さらに読みにくさを増していた。

 そして、肝心の小説の出来はと言えば…、小説の本当に最後近くに「とってつけた」ように主人公が交通事故で死んでしまう。これが、後輩から借りた本ではなくて自分で買った本だったら、怒りのあまり壁に投げつけていたに違いない。恋愛話の収拾がつかなくなったから主人公を殺してハイ終わり、とそんな風に見える出来の小説だった。なんというか、虚実の世界共に収拾がつかなくなったようにしか見えない、そんなとんでもない結末の本だった。しかし、そんな交通事故で主人公がいきなり死んでしまうというあっけない結末を読むと、あることをふと思い出して、少しばかり考えこんでしまう。

 休日に実験室で待ち合わせたその人は、結局その日は実験室には来ることができなかった。交差点でぶつかった交通事故の相手が病院で死んでしまったからだ。そんなことを思い出すと、間違いなく本の中の主人公は交通事故で死ぬ必要があったのだろうと思う。少なくとも、書き手にとってはそうでなくてはならなかったのだろう、と思う。

 「実験室で待ち合わせることにしましょうか」という話をしなかったら、あんなことにはならなかったのだろうか、と考えたこともある。だから、とってつけたような安易な結末だけれども、この書き手はこんな風な結末をどうしても書かなきゃいけないという気持ちになったのだろう、とも鈍い痛みを伴いつつ思う。

1 時折、予想もしない辛いことも起きたりする。もしも、あの日実験室で何事もなく打ち合わせがあったなら、この小説はどんな結末だったのだろう。考えてもしょうがないことだけれど、そんな違う結末の本があったなら、そっちの本の方は少し読んでみたいような気がする。この本ではなくて、そういう現在であったなら結局書かれることもないだろう、その実在しない本の方を読んでみたい。

2004-04-25[n年前へ]

「辞書単語登録プログラミング」 面白一発芸 編 

「文字」も「画像」も自由自在だぁー

 Windows上で日本語を入力するためには、(Windowsに標準添付されているMS-IMEのような)IMEと呼ばれるソフトウェアを使わなければならない。前回、そんなIMEの一つであるジャストシステムのATOKから、さまざまなプログラムを呼び出すことのできるツール(AmetMulti)を作ってみた。ATOKから、(AMETと呼ばれる機能を使って)perlやawkといったコマンドライン上で動くプログラムを呼び出すことができるようにしてみたのである。
 しかし、そんなツールの使用例として前回紹介したのは数式処理だったり、日時処理だったり、文章整形だったり、と少しばかり一般受けしない内容だったように思う。便利ではあるのだが、何だか内容が少しばかり地味であったように思う。だから、実際「ホラホラ、このツール便利でしょう?」と周囲の人に自慢してみても、デモをして見せた相手の人達の反応がどうにも良くなかったのである。

 いや、面白がる人達もいるにはいるのだが、そんな人達は間違いなくATOKを使っていなかったり、そもそもWindowsを使っていないのである。マニアックなEmacs使いの変人であったりしたのである。
 だから、Windowsを使っていて、Windows上でATOKを使っている人は数式処理や文章整形にはこれぽっちも興味を示さないし、そんな内容に興味を示す人はWindowsもATOKも使っていないし、というなんともイマイチの状態だったのである。そのため、私の「他人に自慢したいココロ」はちっとも満たされず、欲求不満の毎日だったわけである。
 

AmetMultiの使用例
数式処理例時間処理例文章整形例
入力print sin(3)/5ねんがっぴ じこくぎょうばんごう
変換結果0.0282240016112004/4/12 0:18:16 0001: いろはにほへと 
0002: ちりぬるをわか 

 そこで、Windows上でATOKを使っているライト・ユーザー(偏見たっぷり)の興味を惹くために、そして私の「他人に自慢したいココロ」を満たすために、私はAmetMultiの機能を少しばかり(だけど見た目は大幅に)変えてみたのである。ATOK等の「IMEは文字入力をするためのもの」という先入観を捨てて、ATOKから画像を入出力することができるようにしたのである。つまり、文字を入力するとその文字に応じたプログラムが起動して、文字変換結果が画像となって出力されたりするようにしてみたのである。地味な数式処理や文章整形ではなくて、ド派手な画像でデモをすることにしたわけである。AmetMultiで画像入出力をしている様子 
 
 

 例えば、それはこんな感じだ。ワードパッド上で、私の辞書設定で「仲間由紀恵」と入力(AMET)変換すると仲間由紀恵の画像が出力されるのである。理由は簡単、私の「(ATOKではなく、AmetMultiの)辞書」には「仲間由紀恵」という単語に対して、「仲間由紀恵」の画像を出力するプログラムが登録されているからである。「仲間由紀恵」という文字が示す内容が、(機能アップされた)ATOKによってそのまま画像となって出現するわけである。


 そして、もちろんそれだけではなく、その後に「美人」なんて入力して(AMET)変換すると、アララビックリ美人化された仲間由紀恵の画像が出力されるのである。「仲間由紀恵」「美人化」という文字入力結果がこれまたそのまま、ワードパッドの文章上に「画像となって出現するのである。「辞書単語登録プログラミング」の思想の凄いところは、入力した文字を表すプログラムが呼ばれ、その結果単なる辞書変換では実現できない「単語を表す適切なもの」が出現するところにあるわけだ。今回の場合は、入力したユーザーの求めに応じて「美人化された仲間由紀恵」が何の苦労もなく出現するところなのである。
 もちろん、今回のモデルは仲間由紀恵なので、「美人化」するまでもなく十分美人であるわけだが、もしも「美人化」をしてもまだまだ「改良の余地有り」のお顔であるような場合は、すかさずさらに「美人化」「美人化」と連打・変換すれば良いだけなのである。画像処理プログラムを意識して使うこともなく、普通のワープロ上でそんな作業がデキルのである。(また、使う用途はほとんど無いとは思うが、「不細工」と入力し変換すれば画像の「不細工化」もできる)

 この右の例ではワードパッドを使ったが、もちろんATOKを使ってさえいれば良いのである。だから、それは別にMSWORDでもExcel上でも良いわけだ。単に画像を貼り付けることができるソフトウェアでありさえすれば、何でも良いのである。

 しかも、だ。もしも、画像を貼り付けることができないソフトウェア上であれば、ただこう入力すれば良いのである。「漢字アート」と。すると、アラアラ不思議、すると画像が漢字のアスキーアートとなって変換されるのだ。もちろん、アルファベットで画像を出力したければ、「アスキーアート」と入力変換すれば良いだけである。そうすれば、純粋なアルファベットからなるアスキーアートとして仲間由紀恵が出力されるわけだ。そう、文字で入力した結果が「ある時は画像」で、「またある時は文字」で、文字と画像を自由自在・縦横無尽に変換しまくることができるのである。こんな機能があれば、例えばメールに自分の顔を文字で描いた署名を付けるなんていうのも簡単に行うことができたりするのである。もちろん、その際にはその顔文字を出力するルーチンを「署名」という単語としてでも登録しておけば楽になるだろう。
 

 ところで、ここまではAmetMultiに標準添付されている機能(仲間由紀恵画像出力機能は標準添付ではないが)でできることを眺めてみた。しかし、便利に使うことができる色んなソフトを使えば、さらにAmetMultiの使い勝手はアップする。例えば、GnuPlotの機能を使えば、数式のグラフ出力がATOKを使って行うことができるようになったり、表をコピーしてその内容を自動でグラフに描画して変換出力することができたりする。

 あるいは、WinGraphVizでも使えば、これまた面白いことができる。例えば、マンガ・アニメの「名探偵コナン」の登場人物達の関係を説明する

コナンは蘭を好き
蘭は新一を好き
コナンは新一に戻れない
なんて文章を入力した上で、その内容をクリップ・ボードにコピーしてみよう。そして、例えば「関係」だなんて入力・変換すると、その三人(コナン・蘭・新一)の関係が図になって変換出力されるわけである。これは、マンガの登場人物の例だが、例えば入力する内容を職場の人間関係や恋の悩みに置き換えてみると、色んな面白いことができるわけである。曖昧模糊とした人間関係を豹変する言葉を入力・変換すると、その曖昧模糊とした関係が見事なまでに表現された図を手に入れたりすることができるわけである。
 
 
 
GnuPlotを使った例WinGraphVizを使った例
入力語句「sin(x)*sin(y/2)」のグラフコナンは蘭を好き
蘭は新一を好き
コナンは新一に戻れない
(上の文字を入力コピー後)関係
変換結果

 AmetMutiやその他のツールによりパワーアップされたATOKを使えば、適当に入力した文字(数式)の内容が表現された様々な形の結果を得ることができる。「辞書単語プログラミング」により、文章の内容を「それを表現する適切な文字」のみならず「それを表現する適切な画像」に変換したりすることもできるようになったのである。「辞書単語登録プログラミング」の新たな世界を勝手に作ってみたわけなのである。
 

 で、当然私は「他人に自慢したいココロ」を満たすために、周りの人に上のようなデモを色々としてみた。この面白一発芸風のデモを見せれば、必ずや「辞書単語登録プログラミングの面白さ」が伝わるに違いない、と信じてデモをしてみたわけである。前回の数式処理・時間処理・文章整形なんかのデモと違って、派手で面白さも伝わるに違いない、と考えて必死にデモをしてみたわけである。
 しかし、結果は散々なものだった。「へぇ~、面白いね~、その漢字アートってぇ」 とか、「そー、そー、こんな人間関係とか、恋の悩みってあるよねー」「これって使えるかもー」という風に今度はそのサンプル・アプリケーションにばかり聴衆の興味は集中して、誰も「辞書単語登録プログラミング」に興味はこれっぽっちも持ってはくれなかったのである。誰も「辞書単語登録プログラミング」なんて言葉を口にすることもなく、私の「他人に自慢したいココロ」はやはり満たされぬままに終わってしまったのである。「辞書単語登録プログラミング」の新たな世界を開くハズが、単なる面白一発芸で終わってしまったのである。Windows上でATOKを使っているライト・ユーザー(偏見たっぷり)のココロを掴むのは実に難しいのである。

 しかし、である。私はあきらめない。「辞書単語登録プログラミング」動画表示編(アスキーアートでパラパラ動画)や、「辞書単語登録プログラミング」エミュレータ編(ATOKからMS-IMEを使ってみよう編)など、できる限りの力を尽くし世間の役に立ちまくりのアプリケーションを作ることで、「辞書単語登録プログラミング」の可能性を広めていきたいと誓うのである(大ウソ)。一回作ったからには、放置プレイにしたりはしないと誓うのである(100%の確率で大ウソ)。



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