hirax.net::inside out::2005年06月17日

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2005-06-17[n年前へ]

スクロールバーに見る「未来の予感」 その1 

 このページのレイアウトは、左側に本文、右側にタイトル一覧や種々のメニュー類が配置されています。こういうレイアウト(を出力するモジュール)を選んだのは、「タイトル一覧や種々のメニュー類」はマウスで操作されることが多く、マウスが右手で使われることが多い以上、右側に配置されている方が自然だと考えたからです。もちろん、同様の発想で右側に配置されているスクロールバーの近くに配置されていることがその自然さを増している、とも考えてもいます。

NeXT Screen Shotsスライド・デザインにおける「上手と下手」 しかし、その一方で「スクロールバー」や「タイトル一覧や種々のメニュー類」が左側に配置されている方が自然だという考え方もあります。先日、NeXTのGUIの話をかつてNeXT内でNeXT STEPの日本語化作業をされていた方と、そんなGUIの話をしていました。ご存じの通り、NeXT STEPでは「スクロールバー」は左に配置されています。「全体の内のどの場所なのか」というアウトライン的な内容を示すものは「上手に配置すべき」という考え方も、やはりとても自然です。英語では上手は眺める側から言って「左側」ですから、左に「スクロールバー」や「タイトル一覧や種々のメニュー類」を配置すべきだ、と言うわけです。
 また、そんな「左手=上手」の言葉で書かれた文章を読む人は、左側から視点を移動させていきます。そして、文字を左から右に書く言語においては、文字はウィンドウの左端に偏って配置されています。ユーザの目は左側に注目しているのに、ウィンドウをスクロールするためだけにマウスポインタを(何も書かれていない空白地帯を越えた先にある)右端に移動させなければならないなんて不便だ、というのも至って自然な考え方です。

 「どういうものが自然か?」ということを考えるとき、対象物を広く一般化してしまうと、話が単純に見えやすくなることが多いようにも思います。「論じたいモノ以外のモノたち」にも視野を向けることで、とても単純にその「自然」が見えてくることがあります。(続く)

「3つの質問」その2 

■「どんな作業をしたい?」
 他の人にはできない、って言える(自慢とも言う)ような作業

■「誰のために、どんなことをしたい?」
 基本的には、自分の喉にビールを飲ませてあげたい、といつも思っている。本当にたまに、誰か(誰でもいいかも)が辛いとき、そんな誰かに「ほんのちょっとだけ」気持ちが軽くなるようなことを見せたり教えてあげたりしたいと、ほんの一瞬思うこともある。逆に言うと、そんなことを誰かがしてくれたら良いかもと願うことがある、ということだと思う。

■「誰からお金をもらいたい?」
 よくわからない…。ただ、沢山持っているところからは大量に欲しい、かも。小さなこどもが掌に握ってる50円玉のお金(を私が眺めたときの)の(私が感じる)重さだと、ちょっと重すぎるので安くしたくなるかも。

"ガッツで手作業"Musical Baton樹形図 

 The Musical Batonの流れを追いかけた"ガッツで手作業"のMusical Baton Tree. 何だか、鬼気迫るくらい迫力がある樹形図。ここから流れてく系列は、ロゴも手渡しされていっているんだなぁ。
Musical Baton Treehttp://simamoto.zenryokutei.com/old/nine/Copy%20of%20otokodama..JPG

不思議な立体感 

Untitled 何故か不思議に立体感がある"Forward Motion"のCDジャケット。ぼーっと眺めていると、レンチキュラーの立体のように見えるところがナゾ。この立体化現象は、きっと偶然でなく脳内処理からくる必然に思える。この不思議な立体感は、私だけではないですよね。