hirax.net::inside out::2010年02月19日

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2010-02-19[n年前へ]

VMware Converterで簡単に仮想環境に移行しよう (初出:2006年10月0日) 

Title   VMware Converterはとても便利で愛用している。VMware Converter はVMware 社が無料公開しており、実際のPC環境などから仮想マシンの環境を生成するソフトウェアである

 たとえば、SonyのノートPC上でVMware Converterを走らせると、VMware Converter は、その「SonyのノートPC上のシステム」から (VMware社の仮想PC環境ソフト)VMware用の「仮想PCの設定・ディスク」を作り出してくれる。つまり、SonyのノートPCで動いていたシステムを、他のPC上(のVMware上)で動かすことができる、というソフトウェアである。また、このVMware Converter は、実機からの仮想マシン作成だけでなく、他社の仮想PC環境からの移行もサポートしている。

 「実機から仮想的なPC環境を作り出す」というのは、実に便利な機能である。VMware converterを使ってノートPCの環境移行をしてみると、移行(仮想環境作成)作業はとても簡単で、しかも、作成された仮想環境も何の問題もなく動いた。

 まず、古いPC上でVMware converterを動かすと(右上の画像が動作画面例)、2時間ほどで、100GB弱のシステムドライブから完全に仮想環境が生成された。そして、その仮想環境を新しいPC上のVMwareで読み込むと、何の問題もなくこれまでの古い環境がVMwareで動き出した。古いPCから新しいPCへのソフト移行もデータ移行もする必要がなく、あっけないくらい簡単にPC移行作業は終わる。なぜなら、新しいPC上でこれまでのPC環境とほぼ同じ仮想システムがそのまま動いているからである。

 もちろん、「これまでの古いPC環境」は仮想PC環境上で動いているので、新しい高機能なPCに移行しても、それらの恩恵をそのままの形で100%享受することはできない。しかし、過去の環境を失わずに使い続けつつ、新しいPCの機能も使う、という選択があっても良い。自分が(ハードとして)触るPCを直接扱うのではなく、そのPCの中で用途に応じて仮想PCをいくつか切り替えて使う、という使い方が先々のことまで考えてみるに、私にとっては一番良い。

 そういう使い方が良い、という人は必ずしも多いとは思わないし、仮想化PCをいつも使いたいという人も多くないかもしれない。だから、誰にでも勧めることができるソフトウェアではない。けれど、仮想化PCという形を経ることでPCの環境移行をするのは、よい選択ではないかと思っている。そんな風に考える人にとっては、(仮想PCを走らせるためには、これまた無料の(Windows上で動作する)VMware Playerもあることであるし)VMware converterはとてもすばらしく便利なツールだと思う。