hirax.net::inside out::2012年03月07日

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2012-03-07[n年前へ]

昔々の「切った貼った」で作った偽造紙幣は…やっぱり矛盾があるのです。 

 遙か昔に、紙幣切断し、切断した紙幣を貼り合わせることで、なんとn枚の紙幣からn+1枚の紙幣を作り出す…という紙幣偽造事件がありました。それはつまり、たとえば、10センチメートルの大きさの紙幣があったなら、それを9.5センチメートルにして、残った5mmの紙幣のカケラを19枚集めたならば、もう1枚9.5センチメートルの長さの紙幣が生み出される!? というテクニックです。

 もしも100枚の1万円から101枚目の1万円を作り出せば、「紙幣」がいつの間にか1パーセントの増大し、もしも、10枚の紙幣から11枚の紙幣を作り出したなら、それはなんと10パーセントの利率マジックです。

 しかし、そんな切断マジックって結構大変だよね…という実験をしてみた過程を写したのが、右の写真です。36枚の千円札から37枚を作り出す実験をしていると、おっとビックリ、千円札が百円札になっていたのです。36枚が37枚に増える…では、たった2パーセントの増率です。しかし、そんな微妙な倍率であったとしても(工作が適当なせいもありますが)、紙幣画像デザイン的には…それらの違いを意外なほどに容易に判別できたりするのです。

 というわけで、子供銀行券を大人買いして、切った貼ったの工作をしてみた話は、明日にでも書いてみようと思います。

昔々の「切った貼った」で作った偽造紙幣は…やっぱり矛盾があるのです。