hirax.net::inside out::2006年01月19日

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2006-01-19[n年前へ]

公開特許からの他社動向解析 

inside outモーニング娘。でクラスタ分析 昨日、ベンチャーフェア JAPAN 2006 のパティー・ラボのブースで「発明者相関分析システム」というものを眺めました。「特許公開データベースから共同発明者間の相関により他社の発明技術動向を知る」というものです。この技術は、2003年01月16日分の本ページの記事「他社プロジェクト追跡システム」および「できるかな?」の2003年2月2日分の「モーニング娘。でクラスタ分析」で書かれている内容そのものです。ちなみに、「他社プロジェクト追跡システム」で示されているデータは「E社の電子写真関連の特許千件強の発明者データを元にE社の画像関連技術に携わる社員の業務関連度」を示した図例です。そういった解析を行った上で、時系列クラスタ分析をしたのが「モーニング娘。でクラスタ分析」であるわけです。公開特許データベースへのアクセス・データ取得に時間がかかったりしますが、結構面白い結果を得ることができるので、お勧めの方法です。他社の技術動向を解析しようとする場合、同様のことをしたことがある人は多いかもしれません。(X軸に出願件数、Y軸に出願人数をとって描く特許マップもなかなかに面白い結果が出ます)

Title
 ちなみに、同様なことをR社に対して行って、「職場の男女関係」を明らかにしようとしたこともあります(上の樹形図はその解析過程で得られた図の一例です)。「どの男性」と「どの女性」が近い関係にあるのか?なんてことを調べたわけです。あるいは、「特定の男性の周りにどんな女性がいるのか?」なんてことを調べてみたこともあります。それも、なかなかに面白い(本人達にとってはヒヤヒヤものの?)結果が出ました。

 ところで、昨日見た「発明者相関分析システム」の開発元は特許出願を行っているようですが(特願2005-277349)、この技術の新規性や特許性が認められるかどうかについては少しばかり疑問の余地があったりします。何年か前の一件以来、「特許庁への情報提供(匿名チクリによる特許成立の防止)を積極的に行おうか?」なんて考えるようになってしまいました。つまらない話ですけれど…。

「空気が映っている景色」「ある夜灯台が」 

 n年前へ

 どんなものも表面に凹凸があって、その表面で、周囲から来た色んな光が反射して、私たちの目に入ってしまう。だから、私たちが見ている「何か」の色は、その「何かの色」だけでなくて「周りの全ての色」が混じり合った濁った色になっている。だから、私たちが見ている「何か」の色はどうしても鮮やかな色にはならない。雨やワックスが、そんな表面に凹凸を埋めて表面を覆ってしまえば、私たちは「何か」の色だけを見ることができるようになる。緑の葉は鮮やかな緑だし、影の部分はしっとりとした黒になる。だから、雨に濡れたものの色はとても冴えざえするし、その「冴えざえ」は周りの空気の透明感も映し出すようになる。 そして、雨が上がった後の空には柔らかくも強い陽が差している。そんな時には虹だって見える。雨が上がれば、そんな景色を眺めるために街へ駆け出すのだ。
年末近いある夜に「日本海沿いの灯台が土台だけを残して消失してしまった」という 不思議な事件 があった。 そんな話を聞くと、…海の底から、「千マイルもの向こうの二十マイルも深い海底から百万年もの時を経てゆっくり目覚めたもの」が灯台の霧笛に呼ばれてやってきて、そして、霧笛の途絶えた灯台を壊してしまった、という霧笛を思い出すわけです。