hirax.net::inside out::2010年12月18日

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2010-12-18[n年前へ]

iPhoneで微速度動画を撮影するアプリケーションを作ってみる 

 「いいな」と思うことをしている人を見ると、いつだって、とても楽しくなります。そして、「いいな」と思ったこと、誰かがしたそんなことをほんの一部でも良いから自分でもできるようになりたいとか、そうんな人に半歩でも良いから近づいてみたい、と思います。そんな人たちへと向かうベクトル、そんな方向指示器をいつも目の前に眺めていたい、と思います。

 今日は「iPhoneで微速度動画を撮影・作成するプアプリケーション」を試しに作ってみました。カメラを世界に向けて撮影してみれば、(静止画像や動画を入れる)カメラロールに保存されているのは現実に比べて1000倍程度速く時間が進む世界になっている・・・というアプリケーションです。

 アプリケーションをビルドして、手元の「小さなグラスに入った氷水を1時間にわたり微速度動画を撮影してみたのが下に貼付けた動画です。氷水がゆっくりと、けれど、あっと言う間に姿を変えてゆくさまが映し出されています。暑い夏の昼間ならあっという間に溶けるはずの氷も、年の暮れも近い冬の夜だと、ゆっくりゆっくりと溶けてゆくのだな、と感じさせられます。


 固体が液体へと姿を変えて行くさまを眺めていると、それはまるで北欧の氷河がゆっくりと流れて行く時間を見ているかのようで、少しだけ不思議な心地になります。

 「これいいな」とか「こんなものがあればいいな」と思うものがあった時、いつか自分でも作ることができるようになりたい、と思います。そんなものを作っている人を眺めることができた時には、何だか少しうれしくなります。